The 31st Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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歯科衛生士シンポジウム

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老年歯科における歯科衛生士のこれまでの10年、これからの10年を考える

座長:石黒 幸枝(米原市地域包括医療福祉センターふくしあ)、菅野 亜紀(東京歯科大学短期大学 歯科衛生学科)

[SY5-1] 老年歯科における歯科衛生士のこれまでの10年、これからの10年を考える〜歯科衛生士力全開を目指して〜

○石黒 幸枝1 (1. 米原市地域包括医療福祉センターふくしあ)

【略歴】
1984年 :
滋賀県立総合保健専門学校歯科衛生学科 卒業
歯科診療所勤務・長浜市健康推進課臨時職員・高齢者介護施設非常勤を経て
2010年〜2016年:
地域医療振興協会 地域包括ケアセンターいぶき非常勤
2015年〜2019年:
湖東歯科医師会 在宅歯科医療連携室非常勤
2015年〜:
北海道家庭医療学センター 浅井東診療所デイケアくさの川非常勤
2016年〜:
地域医療振興協会 米原市地域包括医療福祉センターふくしあ非常勤
2019年〜:
医療法人益歯会 成田歯科医院非常勤

日本老年歯科医学会理事
日本歯科衛生士会認定歯科衛生士委員会委員
日本歯科衛生士会認定歯科衛生士(在宅療養指導・口腔機能管理)(老年歯科)

学会設立30周年記念大会における歯科衛生士シンポジウムは、老年歯科分野の認定歯科衛生士が誕生して10年目の節目ともなるため、この分野の歯科衛生士の活動を振り返るとともに今後のさらなる発展を目指すことを目的に企画した。本学会誌第34巻第1号で山根源之先生がお示しされたように、2007年(第18回学術大会)から歯科衛生士対象のシンポジウムが始まり、2010年に老年歯科分野の認定歯科衛生士が誕生した。この認定歯科衛生士制度は、審査機関は本学会であるが、認定機関は日本歯科衛生士会となり両会の協力のもと運営されている。さらに認定更新は、多職種連携を必要とする分野であるため、職能団体の生涯研修を受講し知識を高めるとともに、専門学会である本学会において活動することで可能となっている。

 その認定歯科衛生士を主として構成された本学会の歯科衛生士関連委員会は、学術大会におけるシンポジウム、交流会、主催セミナー等を企画・運営している。可能な限り会員のニーズを反映した活動を進めていくために、昨年Webによるアンケート調査を本学会の歯科衛生士会員547名を対象に実施した。回答者数163名(回答率約30%)から自由記載の項目で貴重な意見が多数あがったため、本シンポジウムの冒頭で概要を報告する。

 今回のシンポジウムでは、歯科衛生士関連委員会の発足時より支えてくださった山根瞳先生から老年歯科分野における歯科衛生士に期待することをご講演いただく。さらに、全国で活躍中の認定歯科衛生士3名からは、それぞれの現場での活動および今後の展望を発表していただき、会場の皆さんと老年歯科医学分野の歯科衛生士の未来をディスカッションする機会としたい。(COI開示:なし)