[SY9-3] 総合病院における歯科の役割~病院⻭科から考える地域における病診連携~
【略歴】
1990年3月:
日本歯科大学歯学部 卒業
4月:
東京医科歯科大学第二口腔外科 入局
2001年4月:
海老名総合病院 歯科口腔外科 医長
2008年6月:
海老名総合病院 歯科口腔外科 部長
日本歯科大学生命歯学部 客員教授 / 鶴見大学歯学部 非常勤講師
海老名市歯科医師会 オーラルフレイル・在宅介護担当理事/日本口腔外科学会代議員 専門医
日本有病者歯科医療学会代議員 指導医 / 日本臨床栄養代謝学会理事 認定歯科医
日本病院歯科・口腔外科協議会 理事 / 日本病院会 栄養管理委員会委員
日本リハビリテーション栄養学会 学術評議委員 / 神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会 会長
1990年3月:
日本歯科大学歯学部 卒業
4月:
東京医科歯科大学第二口腔外科 入局
2001年4月:
海老名総合病院 歯科口腔外科 医長
2008年6月:
海老名総合病院 歯科口腔外科 部長
日本歯科大学生命歯学部 客員教授 / 鶴見大学歯学部 非常勤講師
海老名市歯科医師会 オーラルフレイル・在宅介護担当理事/日本口腔外科学会代議員 専門医
日本有病者歯科医療学会代議員 指導医 / 日本臨床栄養代謝学会理事 認定歯科医
日本病院歯科・口腔外科協議会 理事 / 日本病院会 栄養管理委員会委員
日本リハビリテーション栄養学会 学術評議委員 / 神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会 会長
病院⻭科から考える地域における病診連携とはどのように考えていけばよいのだろうか。かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)や在宅療養支援歯科診療所(歯援診)の届出基準でも医科歯科連携は必須となった。さらに歯科訪問診療料の地域医療連携体制加算の施設基準では、連携保険医療機関として病院歯科は設定され、病院歯科の役割として地域医療連携体制の円滑な運営を図るためのハブとなることが求められている。
診療報酬改定においても平成24年周術期(等)口腔機能等管理、平成28年NST連携加算、平成30年度診療情報連携共有料が新設されるなど医科的知識の向上のみならず、医師と顔のみえる関係・より良好な医科歯科連携を構築する必要となった。しかし多くの地域歯科医師会会員にとって、高次歯科医療機関へ紹介すればよいという医科歯科連携であり、連携は「自分ごと」となっていなかった。
そこで海老名総合病院では、「地域力を向上させる」目的で海老名市歯科医師会と協働で2012年8月に歯科登録医制度を策定、海老名市歯科医師会会員施設の歯科医師、歯科衛生士に向けたOn the Job Training(OJT)の場の提供を開始した。現在までに273名(39名/年平均)が、外来診療、NST、嚥下外来、口腔外科全身麻酔手術、口腔ケア、周術期口腔機能管理などの研修に参加することで、地域会員の意識改革につながり、わずかではあるが地域力の向上が図れていると感じている。
地域包括ケアシステムのなかで地域歯科医師会と病院歯科を歯科のOne Teamとするためにも、有機的な相互の働きかけ・歯科医師会会員制度の再考も重要である。そして歯科医療職種に期待される「食べる」という大きな役割を多職種連携で行える人財育成することで、病院歯科・地域歯科医師会として貢献していきたい。