[摂食P-15] 摂食機能療法専門歯科医師としての地域での活動
「口腔機能低下症」や「オーラルフレイル」といった言葉や概念を多くの場面で目するようになってきた現在、摂食嚥下機能や口腔機能の低下に対するサポートは広く一般的に行われるべきである。しかし、サポートを必要とする方の生活・療養環境によっては、これらの機能低下が見過ごされたり、適切なサポートが行き届いていない現状が見受けられる。充実したサポートを展開していくためには、「一般市民への概念の浸透」、「気づきから始まるスムースな連携」、「サポート体制の構築」を整えていくことが大切であると考える。このような観点から、現在、大学に歯学部の設置のない県で摂食機能療法専門歯科医師として地域歯科医師会への協力(別府市歯科医師会 摂食嚥下機能障害患者への食支援事業・摂食嚥下リハビリテーション研修会・嚥下内視鏡実習での5回の講義と実習を通じて地域歯科専門職へのサポート)、地域の多職種の研修会(第15〜21回お口をサポートする多職種交流会での多職種による摂食嚥下障害サポートに関する講義の実施)、自院での多職種の勉強会(職種間の意見・情報交換や症例検討を歯科医師、歯科衛生士、言語聴覚士、管理栄養士、訪問看護師が参加して行っていたが、現在感染症対策のため中断中)を行ってきた。今回、更新に際して、本認定歯科医師としての地域での活動を報告させていただく。
(COI開示:なし)
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