[摂食P-21] 摂食機能療法専門歯科医師取得後の活動報告
【はじめに】一般社団法人沖縄県歯科医師会は昭和50年より、沖縄県口腔衛生センター(現口腔保健医療センター)において、障害者歯科診療に取り組んできた。主な診療内容としては、通法下での診療に加え、全身麻酔下での歯科治療、トレーニング、摂食指導を行っていた。その一環として、当センターでは、障害者を理解し地域で障害者の歯科保健医療に携わるかかりつけ歯科医の育成を目的として、障害者歯科地域協力医研修会を平成15年度から毎年行っている。
【目的】有病者、障害者を理解し地域で障害者歯科保健医療に携われる、かかりつけ歯科医の育成
【内容】研修は、9名を定員とし11回(講義6回・臨床実習5回)のコースを受講して終了する。講義内容は、「障害特性について」「対応の理論と実際」「治療計画立案」「摂食嚥下障害」「障害者の口腔ケア」「歯科衛生士の役割について」6つのテーマを設け、各専門分野を大学や学会指導医に依頼し行っている。実習は、9名を3人に分け3週おきに行っている。実習内容は、初診時の対応、病態把握や治療計画の立案、他医療施設との連携ができることに重点を置き、サブ実習としてモニタリング、静脈路確保、行動変容、麻酔下治療などを行う。平成27年からは、患者ニーズの変化から以前から行われてきた発達期の嚥下指導に加え、中途障害患者の摂食嚥下指導、VEなどの研修も追加された。さらに、研修修了者からのニーズに対応するため、アドバンスコースを臨時で設けた。「障害児(者)への対応行動変容と行動調整の見極め」「開業医での障害者歯科~保護者への関わり方と指導法~」「発達期の摂食・嚥下障害への対応」「在宅・有病高齢者への対応口腔機能低下と摂食機能の評価」「有病・障害者の歯周管理における歯科衛生士の役割 」「意思疎通困難患者に対する意思決定支援と代行決定に関する考え方」と、より踏み込んだ研修内容を設定した。
【結果と考察】今後は、発達障害児・者の高齢化、脳血管障害後遺症、認知症等、高齢中途障害患者のニーズが増加していく傾向があることが示唆された。
【目的】有病者、障害者を理解し地域で障害者歯科保健医療に携われる、かかりつけ歯科医の育成
【内容】研修は、9名を定員とし11回(講義6回・臨床実習5回)のコースを受講して終了する。講義内容は、「障害特性について」「対応の理論と実際」「治療計画立案」「摂食嚥下障害」「障害者の口腔ケア」「歯科衛生士の役割について」6つのテーマを設け、各専門分野を大学や学会指導医に依頼し行っている。実習は、9名を3人に分け3週おきに行っている。実習内容は、初診時の対応、病態把握や治療計画の立案、他医療施設との連携ができることに重点を置き、サブ実習としてモニタリング、静脈路確保、行動変容、麻酔下治療などを行う。平成27年からは、患者ニーズの変化から以前から行われてきた発達期の嚥下指導に加え、中途障害患者の摂食嚥下指導、VEなどの研修も追加された。さらに、研修修了者からのニーズに対応するため、アドバンスコースを臨時で設けた。「障害児(者)への対応行動変容と行動調整の見極め」「開業医での障害者歯科~保護者への関わり方と指導法~」「発達期の摂食・嚥下障害への対応」「在宅・有病高齢者への対応口腔機能低下と摂食機能の評価」「有病・障害者の歯周管理における歯科衛生士の役割 」「意思疎通困難患者に対する意思決定支援と代行決定に関する考え方」と、より踏み込んだ研修内容を設定した。
【結果と考察】今後は、発達障害児・者の高齢化、脳血管障害後遺症、認知症等、高齢中途障害患者のニーズが増加していく傾向があることが示唆された。