[摂食P-39] 某県歯科医師会会員に対する在宅支援実習の取組み
【摂食機能療法専門歯科医師審査ポスター(B:教育活動)】
某県歯科医師会会員に対する在宅支援実習の取組み
○弘中祥司
昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座口腔衛生学部門
【緒言】
超高齢社会のわが国では、高齢者を安全に治療する技術も重要であるが、最後まで口から食べることを支える技術を考えると、摂食嚥下機能の理解が必須である。某県歯科医師会では在宅歯科医療を推進するための研修会を平成28年から毎年行なっており(昨年はCOVID-19で中止)その中でも、「摂食嚥下機能療法の実際」の実習責任者として担当させてもらっているのでその活動を報告する。
【教育活動】
毎年、某県全域から応募された某県の歯科医師会会員約60名とその会員の診療所に勤務する歯科衛生士、約25名を対象として実施している。研修の修了証の発行は、1日4名の講師が計6時間の講義を10日間行い、1日6時間の摂食嚥下に関する実習を全部受講したもののみが修了となる、とてもハードな内容で実施している。また高齢者の特性を始めとする、認知症等の座学を専門性の高い、医師や歯科医師が講義を行なって内容がとても充実している研修会である。担当した、摂食嚥下機能療法の実際の実習内容としては、Ⅰ検査・評価・診断、 Ⅱ食事内容、Ⅲ口腔ケア 、Ⅳ間接訓練(基礎訓練)、Ⅴ直接訓練(摂食訓練)を順に行い、検査・評価では、歯科医師会会員にシミュレータを用いた嚥下内視鏡の操作方法を実施した。また、治療内容としてPAP(舌接触補助床)の作製方法等も解説し、臨床に過不足ない内容を行なっている。
【考察】
当初は、病院歯科の会員が多く参加していたが、近年では、ごく一般的な開業歯科医師の参加が増加するようになって来た。県庁舎在地や人口の多い地域からの開業医の自発的参加は、まだ少ないように感じるが、人口減少地域や人口が少ない地域では、在宅歯科医療に対する取組みは必須となっている事が伺われる。現在、大学教育でも在宅歯科医療教育が行われており、それを補完する上でも、本事業が今しばらく継続的に行われる事が大切だと考えており、今後も協力したいと考えている。
某県歯科医師会会員に対する在宅支援実習の取組み
○弘中祥司
昭和大学歯学部スペシャルニーズ口腔医学講座口腔衛生学部門
【緒言】
超高齢社会のわが国では、高齢者を安全に治療する技術も重要であるが、最後まで口から食べることを支える技術を考えると、摂食嚥下機能の理解が必須である。某県歯科医師会では在宅歯科医療を推進するための研修会を平成28年から毎年行なっており(昨年はCOVID-19で中止)その中でも、「摂食嚥下機能療法の実際」の実習責任者として担当させてもらっているのでその活動を報告する。
【教育活動】
毎年、某県全域から応募された某県の歯科医師会会員約60名とその会員の診療所に勤務する歯科衛生士、約25名を対象として実施している。研修の修了証の発行は、1日4名の講師が計6時間の講義を10日間行い、1日6時間の摂食嚥下に関する実習を全部受講したもののみが修了となる、とてもハードな内容で実施している。また高齢者の特性を始めとする、認知症等の座学を専門性の高い、医師や歯科医師が講義を行なって内容がとても充実している研修会である。担当した、摂食嚥下機能療法の実際の実習内容としては、Ⅰ検査・評価・診断、 Ⅱ食事内容、Ⅲ口腔ケア 、Ⅳ間接訓練(基礎訓練)、Ⅴ直接訓練(摂食訓練)を順に行い、検査・評価では、歯科医師会会員にシミュレータを用いた嚥下内視鏡の操作方法を実施した。また、治療内容としてPAP(舌接触補助床)の作製方法等も解説し、臨床に過不足ない内容を行なっている。
【考察】
当初は、病院歯科の会員が多く参加していたが、近年では、ごく一般的な開業歯科医師の参加が増加するようになって来た。県庁舎在地や人口の多い地域からの開業医の自発的参加は、まだ少ないように感じるが、人口減少地域や人口が少ない地域では、在宅歯科医療に対する取組みは必須となっている事が伺われる。現在、大学教育でも在宅歯科医療教育が行われており、それを補完する上でも、本事業が今しばらく継続的に行われる事が大切だと考えており、今後も協力したいと考えている。