The 32nd Congress of the Japanese Society of Gerodontology

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摂食機能療法専門歯科医師審査/更新ポスター

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摂食機能療法専門歯科医師審査/更新ポスター

[摂食P-38] 行政と連携した障害者地域活動ホームにおける摂食嚥下指導

○菅 武雄1 (1. 鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座)

【目的】
摂食機能療法専門歯科医師の専門性を活用すべく、横浜市健康福祉局障害支援課と連携して、障害者地域活動ホームにて摂食嚥下機能の相談や指導の活動を行ったので報告する。
【方法】
横浜市には「地域活動ホーム」と呼ばれる在宅の障害児者及びその家族等の地域生活を支援する拠点施設がある(横浜市独自の制度)。実施内容はデイサービス、生活支援及び相談事業などである。近年、障害児者の高齢化問題が注目されており、障害に加え加齢変化により摂食嚥下機能の低下が栄養状態の管理の課題となってきている。そこで、各施設を巡回することで栄養問題の相談を受けると同時に、ミールラウンドを実施して早期対応可能なケースをピックアップして職員のスキルアップを図るプロジェクトを立ち上げた。活動は2015年から年度単位の計画で現在も継続している(令和2年度は中断)。
【結果と考察】
 巡回指導は毎年20施設ほどに対して実施し、これまでに62施設に訪問した。出生時から一度も経口摂取の経験がない9歳の男児の経口摂取(お楽しみ程度)をマネジメントしたり、誤嚥防止体位の調整、車椅子作成時の指導、食事形態の調整、食具の変更、食器の工夫によるペーシング調整などの種々のアプローチを行ってきた。希望があれば医科主治医と診療情報の交換を行い、在宅への嚥下内視鏡検査訪問なども行った。施設から希望があれば、研修会などの実施も対応した。
新型コロナウイルス感染症蔓延のため、2020年度は訪問の活動は自粛したが、再開に向けて計画中である。今回はその活動内容について報告する。
(COI開示:なし)