[P3-04] 在宅療養患者に対するオンライン栄養指導の有用性に関する調査
【目的】
COVID-19の流行により、オンライン診療が注目されるようになった。歯科の分野においては摂食嚥下障害患者の機能訓練や食事指導などに親和性が高いことが報告されている。今回我々は在宅療養中の摂食嚥下障害患者に対しN to P with Dで栄養指導と調理指導を実施し、その有用性について検討したので報告する。
【方法】
2021年3月~10月までの間、当科歯科訪問診療にて管理栄養士による指導を必要とした6名の患者(男性2人、 女性4人、平均年齢77.6±14.1歳)に対し、オンラインでの栄養指導を行った。いずれの患者も本人、家族による情報通信機器の操作は困難であり、N to P with Dの形式で実施することとした。実施後、患者家族、対応した各職種を対象にアンケート調査を実施した。アンケートは、年齢、性別、職種、オンライン診療を実施して感じたこと、不安に感じた場合その理由、困ったこと、対面診療と比較してどう感じたか、どのような効果があったか、 診療費はどの程度が妥当と考えるか、診療時間はどのくらいが妥当と考えるか等の項目とした。
【結果と考察】
訪問診療の対象となる患者は高齢者が多く、本人、家族ともにオンライン診療に必要な機器の操作に不安を感じており、機器を操作するスタッフがいることで実施が可能であった。管理栄養士は病院からオンラインで参加することで移動時間が不要となり、COVID-19流行下においては感染リスクを減らすことにもなった。アンケー ト結果より、栄養指導はオンラインで充分に行うことができたが、直接訪問する場合と異なり、居宅にある調理器具で調理方法を指導することなどができないという意見があった。オンラインでの栄養指導は在宅療養中の摂食嚥下障害患者に対し、管理栄養士による栄養指導を効率良く行え、高齢化の進む現在、必要とされる方法であると考える。一方で利点、欠点を踏まえて活用することが望ましいと考える。
COI開示:なし
日本歯科大学新潟生命歯学部倫理審査委員会承認番号 ECNG-R-435
COVID-19の流行により、オンライン診療が注目されるようになった。歯科の分野においては摂食嚥下障害患者の機能訓練や食事指導などに親和性が高いことが報告されている。今回我々は在宅療養中の摂食嚥下障害患者に対しN to P with Dで栄養指導と調理指導を実施し、その有用性について検討したので報告する。
【方法】
2021年3月~10月までの間、当科歯科訪問診療にて管理栄養士による指導を必要とした6名の患者(男性2人、 女性4人、平均年齢77.6±14.1歳)に対し、オンラインでの栄養指導を行った。いずれの患者も本人、家族による情報通信機器の操作は困難であり、N to P with Dの形式で実施することとした。実施後、患者家族、対応した各職種を対象にアンケート調査を実施した。アンケートは、年齢、性別、職種、オンライン診療を実施して感じたこと、不安に感じた場合その理由、困ったこと、対面診療と比較してどう感じたか、どのような効果があったか、 診療費はどの程度が妥当と考えるか、診療時間はどのくらいが妥当と考えるか等の項目とした。
【結果と考察】
訪問診療の対象となる患者は高齢者が多く、本人、家族ともにオンライン診療に必要な機器の操作に不安を感じており、機器を操作するスタッフがいることで実施が可能であった。管理栄養士は病院からオンラインで参加することで移動時間が不要となり、COVID-19流行下においては感染リスクを減らすことにもなった。アンケー ト結果より、栄養指導はオンラインで充分に行うことができたが、直接訪問する場合と異なり、居宅にある調理器具で調理方法を指導することなどができないという意見があった。オンラインでの栄養指導は在宅療養中の摂食嚥下障害患者に対し、管理栄養士による栄養指導を効率良く行え、高齢化の進む現在、必要とされる方法であると考える。一方で利点、欠点を踏まえて活用することが望ましいと考える。
COI開示:なし
日本歯科大学新潟生命歯学部倫理審査委員会承認番号 ECNG-R-435