[SY7-3] 摂食嚥下障害に対するオンライン診療について
【略歴】
2008年:九州歯科大学歯学部 卒業
2010年:九州歯科大学大学院 地域健康開発歯学講座 大学院生
2012年:日本大学歯学部摂食機能療法学講座 研究生
2014年:藤田医科大学リハビリテーション医学Ⅰ講座 研究生
2016年:Johns Hopkins University Medical Institution, Medical and Rehabilitation Postdoctoral fellow
2019年:東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 特任助教
2021年:神奈川歯科大学 高齢者歯科学分野 診療科准教授
2022年:神奈川歯科大学 障害者歯科学分野 診療科准教授
2008年:九州歯科大学歯学部 卒業
2010年:九州歯科大学大学院 地域健康開発歯学講座 大学院生
2012年:日本大学歯学部摂食機能療法学講座 研究生
2014年:藤田医科大学リハビリテーション医学Ⅰ講座 研究生
2016年:Johns Hopkins University Medical Institution, Medical and Rehabilitation Postdoctoral fellow
2019年:東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 高齢者歯科学分野 特任助教
2021年:神奈川歯科大学 高齢者歯科学分野 診療科准教授
2022年:神奈川歯科大学 障害者歯科学分野 診療科准教授
【抄録】
情報通信機器の技術的な進歩と新型コロナウィルス感染症(COVID19)により本邦では遠隔診療が身近になった。歯科におけるオンライン診療の普及は、歯科医療従事者を含む国民に安全な歯科医療環境を提供や医科歯科連携の推進に加え、従来からの遠隔診療のメリットである、離島やへき地への対応や、特定の疾患に関する地域間の医療格差解消についても有用であると言えよう。一方で、高齢化に伴い増加している摂食嚥下障害への対応は急務であるが、摂食嚥下障害患者に対応可能な医療資源は偏在しており、都市部に集中していることが課題である。そのため、摂食嚥下障害に対してオンライン診療を活用することで、距離的な制限なく対応することが可能となる。さらに、今回、猛威をふるっているCOVID-19に代表される新型感染症がアウトブレイクした際においても、オンライン診療を行うことで摂食嚥下障害患者は外来通院を避け人との接触を減らすことできるため、感染予防に対しても期待ができる。
摂食嚥下障害のオンライン診療では、患者側でスマートフォンなどの端末を使用して問診などの情報に加え、患者の顔貌や全身の状態、食事場面を撮影することで視覚的な情報も収集可能である。また、構音の確認や食事中のムセ、嚥下後の湿性嗄声などの聴覚的な情報も収集することができる。さらに、患者やオンライン診療支援者とコミュニケーションを図ること可能であるため現実的な指導法や対応を提案することが可能である。オンライン診療だけで診療の全てが完結できるわけではないが、前述した問題の解決の一助になりうると考えている。さらに遠隔診療は卒後教育の在り方も変える可能性がある。これまで、摂食嚥下リハビリテーションの卒後教育は、座学や実習、見学などを中心に行われてきた。しかし、オンライン診療により、摂食嚥下リハビリテーションに専門性を持たなくても、現場で助言受けつつ、摂食嚥下障害患者への対応が可能となり、診療方針に対する議論をリアルタイムで行う事が可能となる。本講演では、オンライン診療を活用した摂食嚥下障害への対応と教育への活用について概説したい。
情報通信機器の技術的な進歩と新型コロナウィルス感染症(COVID19)により本邦では遠隔診療が身近になった。歯科におけるオンライン診療の普及は、歯科医療従事者を含む国民に安全な歯科医療環境を提供や医科歯科連携の推進に加え、従来からの遠隔診療のメリットである、離島やへき地への対応や、特定の疾患に関する地域間の医療格差解消についても有用であると言えよう。一方で、高齢化に伴い増加している摂食嚥下障害への対応は急務であるが、摂食嚥下障害患者に対応可能な医療資源は偏在しており、都市部に集中していることが課題である。そのため、摂食嚥下障害に対してオンライン診療を活用することで、距離的な制限なく対応することが可能となる。さらに、今回、猛威をふるっているCOVID-19に代表される新型感染症がアウトブレイクした際においても、オンライン診療を行うことで摂食嚥下障害患者は外来通院を避け人との接触を減らすことできるため、感染予防に対しても期待ができる。
摂食嚥下障害のオンライン診療では、患者側でスマートフォンなどの端末を使用して問診などの情報に加え、患者の顔貌や全身の状態、食事場面を撮影することで視覚的な情報も収集可能である。また、構音の確認や食事中のムセ、嚥下後の湿性嗄声などの聴覚的な情報も収集することができる。さらに、患者やオンライン診療支援者とコミュニケーションを図ること可能であるため現実的な指導法や対応を提案することが可能である。オンライン診療だけで診療の全てが完結できるわけではないが、前述した問題の解決の一助になりうると考えている。さらに遠隔診療は卒後教育の在り方も変える可能性がある。これまで、摂食嚥下リハビリテーションの卒後教育は、座学や実習、見学などを中心に行われてきた。しかし、オンライン診療により、摂食嚥下リハビリテーションに専門性を持たなくても、現場で助言受けつつ、摂食嚥下障害患者への対応が可能となり、診療方針に対する議論をリアルタイムで行う事が可能となる。本講演では、オンライン診療を活用した摂食嚥下障害への対応と教育への活用について概説したい。