[P-55] 介護医療院におけるミールラウンドの取り組み
【目的】
長期療養が必要な要介護者では、摂食嚥下障害、低栄養を多く認め、ADLの低下の要因となりえる。定期的にミールラウンドを行った入所者において、食形態、栄養状態、及びADLを調査した。
【方法】
対象は、2022年8月から2023年12月までの期間に介護医療院に入所し、3食経口摂取であった入所者30名とした。1か月に1回、医師、歯科医師、看護師、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、管理栄養士、ケアマネジャーを中心に多職種でミールラウンドを行い、チェックシートにて摂食嚥下における問題点を把握し対応を検討した。2022年8月と2023年12月におけるFILS、血清Alb値、FIMの値を比較した。
【結果と考察】
2022年8月における摂食状況のレベルの中央値は8(四分位範囲:7-8)、血清Alb値の平均値は3.1±0.4、FIMの中央値は31(四分位範囲:20-43)であった。2022年8月と2023年12月のFILS、血清Alb値、FIMの比較では、差を認めなかった。介護医療院とは、医療ニーズのある要介護高齢者の生活を医療と介護で支える施設である。長期的なQOLの維持、向上が求められ、ミールラウンドを行うことにより経口摂取を維持できるとの報告もある。定期的にミールラウンドを行い適切な食形態、食事環境を整えることで、経口維持の支援、低栄養リスクの軽減、及び機能低下の抑制に繋がると考えた。
(COI 開示:なし)
(医療法人永寿会陵北病院倫理審査委員会 承認番号 2024-001)
長期療養が必要な要介護者では、摂食嚥下障害、低栄養を多く認め、ADLの低下の要因となりえる。定期的にミールラウンドを行った入所者において、食形態、栄養状態、及びADLを調査した。
【方法】
対象は、2022年8月から2023年12月までの期間に介護医療院に入所し、3食経口摂取であった入所者30名とした。1か月に1回、医師、歯科医師、看護師、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、管理栄養士、ケアマネジャーを中心に多職種でミールラウンドを行い、チェックシートにて摂食嚥下における問題点を把握し対応を検討した。2022年8月と2023年12月におけるFILS、血清Alb値、FIMの値を比較した。
【結果と考察】
2022年8月における摂食状況のレベルの中央値は8(四分位範囲:7-8)、血清Alb値の平均値は3.1±0.4、FIMの中央値は31(四分位範囲:20-43)であった。2022年8月と2023年12月のFILS、血清Alb値、FIMの比較では、差を認めなかった。介護医療院とは、医療ニーズのある要介護高齢者の生活を医療と介護で支える施設である。長期的なQOLの維持、向上が求められ、ミールラウンドを行うことにより経口摂取を維持できるとの報告もある。定期的にミールラウンドを行い適切な食形態、食事環境を整えることで、経口維持の支援、低栄養リスクの軽減、及び機能低下の抑制に繋がると考えた。
(COI 開示:なし)
(医療法人永寿会陵北病院倫理審査委員会 承認番号 2024-001)