GISA & IAG'i 2023

セッション情報

企画セッション

日本における住所・土地のデータ化を巡る新展開:アドレスベースレジストリと地図XMLを事例に(自治体分科会・FOSS4G分科会)

2023年10月29日(日) 09:00 〜 12:40 A会場 (C-203 新C棟2階)

座長: 青木 和人 (あおき地理情報システム研究所)、岩崎 亘典 (農研機構)、瀬戸 寿一 (駒澤大学)

土地「地番(lot number)」を示すデータは、2023年1月に法務省から登記所備付地図データ(地図XML)が全国分公開され、現在、それを利用したWebサービスが展開されつつある。しかし、本データがどのような目的で整備され、住所とどのように異なるのかは十分に理解されていない。一方、住居表示に代表される「住所(address)」は、我々にとって最も身近に利用されている位置を示す情報であるが、これまで包括的かつ自由に使用できるデータ整備は限定的であったが、デジタル庁にてアドレスベースレジストリが整備された。そんな中、2023年6月にマイナンバーカードの情報登録において、住所情報の表記揺れ問題が社会的に認知された。これは、住所データ活用が容易でないことを示している。これらを踏まえて、本セッションでは土地地番や住所の違いやそれぞれに関わるどのようなデータが存在するのかを整理し、行政における制度的運用や実態を踏まえて、データ活用のための取り組みや技術的留意点について議論する。

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