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[D7-02] GPSデータから推計した歩行量分布と街路形態指標の関連性評価
キーワード:GPSデータ(GPS data), 歩行量(pedestrian volume), Space Syntax理論(Space Syntax theory), 街路形態(street configuration), 仙台市(Sendai City)
近年、walkableな街への関心の高まりから、建造環境が歩行に与える影響に関する研究が増加している。都市空間の解析に関する研究領域では、街路上の歩行量(歩行者数)の分布と街路のネットワーク形態との関連が長く議論されてきた。中でもSpace Syntax理論に基づくローカルなIntegration値を代表とする街路ネットワークの中心性に依拠した街路形態指標は、歩行量の分布を予測する指標とされてきた。しかし、従来の研究では、(1)市街地の狭い範囲を対象とした評価が中心であること、(2)街路形態指標の解析単位、検索半径、加重方法等の多様性に着目した比較検討に乏しいこと、の2点に課題がある。そこで本研究では、宮城県仙台市を対象に、約2万人のGPSデータから推計した歩行量の都市域内全域の分布と、異なる設定で定義した各種の街路形態指標群の関連を比較評価した。