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[D7-04] 鉄道駅が接続する大規模地下街における立ち寄り行動と滞在時間を考慮した歩行者時空間分布の推定
キーワード:立ち寄り行動, 地下空間, エントロピー最大化法, 時空間分布, OD推定, 行動特性, 乗換, 歩行者断面交通量調査, 高解像度化
乗換利用者と店舗利用者が混在し,複数の鉄道駅が接続する大規模地下街において,精緻に歩行者交通量を把握することは,歩行者流動の制御や避難計画の策定に限らず,都市再開発の効果検証においても重要である.筆者らは,これまでに,1時間単位の歩⾏者断⾯交通量調査データに加えて,店舗毎滞留状況と歩行者行動特性を考慮した歩行者OD交通量の推定手法を提案した.本稿では,時間分析を精緻化するため,観測データの時間高解像度化を試みる.その上で,地下街利用者の移動・滞留時間を考慮した歩行者OD交通量の推定手法を構築し,地下街通路と店舗における歩行者時空間分布を可視化する.地下街全体の利用実態と,流入・流出地点の違いによる歩行者の行動特性について考察する.