11:00 AM - 11:20 AM
[E7-01] 建物悉皆調査と住民アンケートに基づく建物単位の空家確率推定
Keywords:空家, ロジスティック回帰分析, 悉皆調査, アンケート, 建物属性, 地域特性
全国的に空家が増えている現在,特に状態の悪い空家は,景観への悪影響や防犯・防災面での懸念から早急な対策が求められている。一方,状態の良い空家は,中古住宅流通の活性化に資する可能性があるほか,地域コミュニティの拠点施設として利活用される例も見られる。しかし,様々な状態の空家が,地域のどこにどの程度存在するかを,建物単位で詳細に把握することは容易ではない。
筆者らは,東京都大田区が把握している,主に状態の悪い空家(2021年時点で計724件)の情報を活用し,地域分析や建物外観分析を行った(尭ほか,2022)。本稿では,大田区内の3町丁目を対象に実施した建物悉皆調査結果,および,そのうち1町丁目の町会関係者を対象に実施したアンケート結果をもとに,各建物が空家であるかどうかの確率(空家確率)を推定するモデルを構築する。また,モデルの推定結果に基づき,建物属性や地域特性が空家確率に及ぼす影響について考察する。
筆者らは,東京都大田区が把握している,主に状態の悪い空家(2021年時点で計724件)の情報を活用し,地域分析や建物外観分析を行った(尭ほか,2022)。本稿では,大田区内の3町丁目を対象に実施した建物悉皆調査結果,および,そのうち1町丁目の町会関係者を対象に実施したアンケート結果をもとに,各建物が空家であるかどうかの確率(空家確率)を推定するモデルを構築する。また,モデルの推定結果に基づき,建物属性や地域特性が空家確率に及ぼす影響について考察する。