GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

居住

2023年10月29日(日) 11:00 〜 12:40 E会場 (C-301 C棟3階)

座長: 桐村 喬 (京都産業大学)

11:00 〜 11:20

[E7-01] 建物悉皆調査と住民アンケートに基づく建物単位の空家確率推定

*沖 拓弥1、尭 裕佳1、小松 なのか1、斎尾 直子1、深川 正浩2 (1. 東京工業大学、2. 大田区)

キーワード:空家, ロジスティック回帰分析, 悉皆調査, アンケート, 建物属性, 地域特性

全国的に空家が増えている現在,特に状態の悪い空家は,景観への悪影響や防犯・防災面での懸念から早急な対策が求められている。一方,状態の良い空家は,中古住宅流通の活性化に資する可能性があるほか,地域コミュニティの拠点施設として利活用される例も見られる。しかし,様々な状態の空家が,地域のどこにどの程度存在するかを,建物単位で詳細に把握することは容易ではない。
筆者らは,東京都大田区が把握している,主に状態の悪い空家(2021年時点で計724件)の情報を活用し,地域分析や建物外観分析を行った(尭ほか,2022)。本稿では,大田区内の3町丁目を対象に実施した建物悉皆調査結果,および,そのうち1町丁目の町会関係者を対象に実施したアンケート結果をもとに,各建物が空家であるかどうかの確率(空家確率)を推定するモデルを構築する。また,モデルの推定結果に基づき,建物属性や地域特性が空家確率に及ぼす影響について考察する。