GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

可視化

2023年10月29日(日) 14:10 〜 15:30 E会場 (C-301 C棟3階)

座長: 田中 一成 (大阪工業大学)

14:10 〜 14:30

[E8-01] 2次元での窓設置可能な壁を明確化する建物ポリゴン分割による階段状建物モデルの自動生成

*杉原 健一1、沈 振江1、村瀬 孝宏2 (1. 金沢大学 理工研究域・環境デザイン学系、2. 中京学院大学 短期大学部)

キーワード:自動生成, 3次元建物モデル, 階段状建物, ポリゴン分割, 建物境界線

本研究では,建物ポリゴンを四角の集まりまで分割し,四角の集まりをツリー構造とみなし,従来からの「隣接情報(隣接四角の属性情報や隣接辺,隣接の仕方)」に加え,分割四角はツリーのリーフからの「階層レベル」を取得し,それに基づいて,各分割四角に異なる階数を与え,階段状建物モデルを自動生成する。このとき,分割四角の上にbox形状の建物を組み合わせて建物全体を構築するが,窓やドア,掃き出し窓を設置できる壁(WDA壁:Windows and Doors Available wall)を明らかにする必要がある。WDA壁は階段状建物モデルでは,隣接している子の分割四角の階数に応じて,即ち,子の分割四角の階数以下では,子の建物によって,WDA壁は遮られ,階数以上では,子の建物によって遮られることはない。本研究では,異なる階数となる分割四角上の建物本体の組み合わせで,階数が増すにつれ,WDA壁が変化する(遮られることなく広がる)ことを明らかにした。いわば階数という上に向かう軸にも依存する「2次元でのWDAの明確化」を行った。階段状建物は,バルコニーに植栽することでの屋上緑化やベランダに太陽光パネルを設置することで,「スマートビルディング」の有力な候補となりうる。