可視化

[E8-02] 多重建物ポリゴンからの高層建物モデルの自動生成

*村瀬 孝宏¹、杉原 健一²、沈 振江² (1. 中京学院大学短期大学部、2. 金沢大学 理工研究域・環境デザイン学系)

キーワード：自動生成, ３次元建物モデル, 多重建物ポリゴン, ポリゴン分割, ストレートスケルトン手法

これまでの研究で，電子地図上の建物境界線である建物ポリゴンに関連付けている階数に応じて，建物ポリゴン全体を，その階数分，｢押し出し(extrude)｣処理し、建物を自動生成してきた。建物の容積は多くとれるものの，建物の垂直方向に多様性のある形状の建物は自動生成できなかった。本研究では建物ポリゴンの中に別の建物ポリゴンを含め、内側のポリゴンは外側の囲むポリゴンの階数や建物の種類などの属性情報を取得し、外側ポリゴンの階数から内側ポリゴンの建物モデルを構築し始めるというように垂直方向にも多様性のあるビルを自動生成することを目指した。このとき、建物ポリゴンはかならずしも、直角建物ポリゴンばかりでなく、非直角建物ポリゴンも配置可能とし、非直角建物ポリゴンの場合は、ストレートスケルトン手法によって、ポリゴンを｢単調変化ポリゴン(monotone polygons)｣に分割し、屋根やフェンスなど屋上構造物を自動生成する。ポリゴン内外判定で、内外のポリゴンの間の点群を、例えば、植栽する位置とし、バルコニーに自動的に植栽する。本建物モデルは、屋上緑化や太陽光パネル設置行うことで｢スマートビルディング｣の有力な候補となりうる。