GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

可視化

2023年10月29日(日) 14:10 〜 15:30 E会場 (C-301 C棟3階)

座長: 田中 一成 (大阪工業大学)

14:50 〜 15:10

[E8-03] カメラ映像を用いた室内行動の抽出方法に関する一考察

*岸本 まき1、大佛 俊泰1、川路 もね1、三原 正一1 (1. 東京工業大学)

キーワード:建築計画, データ取得, カメラ映像

建築計画分野では、カメラ映像から取得した歩行軌跡データを用いた歩行特性の分析が多く行われている。しかし、これらの研究の多くは、広場空間や商業施設における人流分析に留まっており、施設の平面計画等については、依然として経験知や勘に依る箇所が大きい。筆者らは、歩行軌跡データに、個人属性(性別や職種など)や建物種別に応じた行動情報(動作や行動など)を加味することで、より詳細な行動分析が可能となり、延いては、定量的な根拠に基づく平面計画の一助となると考えた。
本稿では、そのための基礎分析として、大学内の建物を対象に室内行動を定量的に分析する上で着目すべき属性情報について検討する。次に、カメラ映像をもとに、各属性情報を手動で取得する。その上で、室内における被験者間の活動量や交流量などの時空間情報を定量的に分析し、室内における行動分析を進める上での基礎的な課題を整理する。