GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

自治体

2023年10月28日(土) 15:20 〜 16:40 F会場 (C-401 C棟4階)

座長: 瀬戸 寿一 (駒澤大学)

15:40 〜 16:00

[F4-03] 公共賃貸住宅の維持管理・運営段階用のBIMとGISの連携に関する研究~空間オブジェクトと公共賃貸住宅用の3次元位置情報を活用したタブレット端末用点検記録アプリケーションの開発を通じて~

*片山 耕治1 (1. 政策研究大学院大学)

キーワード:GIS, BIM, 公共賃貸住宅, タブレット端末, アプリケーション

地方公共団体の技術者の減少やベテラン技術者による業務の属人化により、公共賃貸住宅の維持管理・運営段階で効率化の必要性が高まっている。しかし、一部の地方公共団体で団地の位置の共有等に活用されているものの、特に維持保全のための現場の点検では、目視と紙による記録が行われており、記録のデジタル化が有効なもののほぼ導入事例がない。また、一般に公共賃貸住宅は複数の団地が一元的に管理されていており地理的位置情報の活用は有効である。このため、建物を空間オブジェクトを用いたBIMで表現し、点検現場の記録をデジタル化するとともに住戸毎の点検箇所を把握するために2次元ではなく3次元の位置情報を各空間オブジェクト単位で記録するタブレット用の点検記録アプリケーションを開発した。本論文では維持保全データを空間単位で管理をする方法、具体的な維持保全用のBIMモデルの構成、アプリケーションの仕組みについて述べる。