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[F5-04] 大地震発生時の二段階避難における避難施設割り当てモデル
Keywords:避難施設, 二段階避難, 施設割り当て, 最適化
大地震を想定した避難計画の策定においては、家屋倒壊や火災延焼などの不確実性の高い事象を考慮しながら検討することが求められる。東京都などで推奨されている二段階避難は、地震発生直後に避難者は一時集合場所に集合し、火災の進展状況や自宅の被害状況に応じて、次の避難場所に移動する避難方式である。現在、多くの自治体が策定する防災計画では、災害状況によって異なる避難者数と避難順序を考慮していないため、避難場所の配置が実際の需要に対応していない可能性がある。筆者らは,地域の地震被害を具体的に想定することで、災害状況によって異なる避難者数と避難順序を考慮し、どの居住者がどの施設に避難すべきかを割り当てる避難施設割り当てモデルを構築した。具体的には、地震被害推定シミュレーションモデルを用いて、避難者数の空間分布と火災拡大の影響を推定し、さらに、二次避難に伴う移動コストを組み込んだ目標関数の最小化を図ることで、避難施設の最適な割り当てを求める方法を構築した。