景観・観光

[F6-05] VR空間での視線計測実験に基づく歩行特性と座席選択に関する考察

*Takumi Nishikawa¹, Toshihiro Osaragi¹, Maki Kishimoto¹, Hiroyuki Kaneko², Shokatsu Chen², Junichi Makieda³ (1. Tokyo Institute of Technology, 2. Kajima Technical Research Institute, Kajima Corporation, 3. Architectural Design Division, Kajima Corporation)

Keywords:座席選択行動, ロジットモデル, 視線計測, 注視時間, VR空間, アトリウム, 歩行特性

不特定多数の人が利用可能なアトリウム空間の評価を行う上で，利用者の歩行特性や座席選択性向を把握することは重要である．歩行特性や座席選択性向に関する既往研究は複数存在するものの，視環境要素との関連性について考察した研究は少ない．本稿ではまず，VR空間内で行った歩行・座席選択実験の概要について説明する．続いて，被験者が視認している環境要素を抽出するため，VR画像の要素分類を行う．さらに，歩行・座席選択実験で得られた視線データを説明変数に含んだ多項ロジットモデルを用いて，歩行特性を考慮した座席選択モデルを構築し，視環境が歩行・座席選択行動に及ぼす影響について考察する．