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[F8-03] 総合指標作成のためのSpatially Hierarchical Benefit of the Doubt (SH-BoD)の提案
キーワード:ベイズモデル, 総合指標, 災害リスク評価, 多変量空間データ
多次元の空間データから一次元に情報を要約し簡略化する総合指標は、複雑な空間的事象を総合的に把握するために作成される。加重和による総合指標作成には、主成分分析やBenefit of the Doubt (BoD)などが適用されてきた。しかしながら、空間範囲の変更が、主成分分析やBoDの算出する総合指標ならびに重みを不安定にすることが、既存研究で報告されている。そのため本研究では、空間階層性を有するデータにおける総合指標作成に対して空間範囲の選択に頑健な手法の提案を目的とする。具体的には、空間階層性を定義し、階層的なベイズモデルにBoDを組み入れる。東京都23区町丁目別の地震被害および高潮浸水リスクの総合評価指標開発を事例とし、行政区域として意味のもつ23区をグループ化した空間階層を想定する。