GISA & IAG'i 2023

講演情報

ポスター発表

ポスター発表 #1

2023年10月28日(土) 12:40 〜 13:40 会場 (C棟1階 ホール)

[P1-08] 衛星リモートセンシングを用いた都市域における地表面熱収支の時空間分布解析

*平野 勇二郎1、一ノ瀬 俊明1、大橋 唯太2、白木 洋平3、大西 暁生4、吉田 友紀子5 (1. 国立環境研究所、2. 岡山理科大学、3. 立正大学、4. 横浜市立大学、5. 茨城大学)

キーワード:熱赤外リモートセンシング, 地表面温度, 熱収支解析, 1次元熱収支モデル, 都市熱環境

本研究では衛星リモートセンシングによる地表面温度分布データと1次元熱収支・熱伝導モデルを活用し、都市における地表面熱収支の解析を行なった。従来から衛星リモートセンシングによる地表面熱収支解析の研究は行われてきたが、その多くは衛星観測による表面温度に経験的なパラメータや経験式を適用した解析的な研究である。これに対し本研究では、連続した夜間と日中の衛星観測データを用い、表面温度とモデルによる計算結果を対応させたパラメータフィッティングにより熱収支に関するパラメータを導出した点に特徴がある。この手法により市街地や住宅地、緑地といった土地利用形態による蒸発効率や熱慣性の差異を定量化した。その上で、各々の土地利用形態における地表面熱収支や表面温度の日変化パターンを詳細な時間分解能でシミュレーションした。この結果、市街地における蓄熱や緑地における蒸発潜熱の効果を概ね再現することができた。