[P2-18] 計測環境の違いが被験者の視線行動に及ぼす影響 ―商店街を例とした実空間・スクリーン・VRヘッドマウントディスプレイの比較分析―
Keywords:VR, 視線計測, 視線行動, 商店街
近年,視線計測は様々な場面で活用されており,建築・都市計画研究でも,人々が空間をどのように捉えているかを計測・可視化し,施策検討に応用することが試みられている。実験は必ずしも実空間で行われるとは限らず,スクリーンに街路画像を提示する例や,昨今ではVR(仮想現実)技術を用いて仮想空間上で行われる例も増えている。こうした技術の活用は,被験者の負担軽減や,多くの改善案を仮想的に検証できるなどの利点があるが,計測環境の違いが視線行動に及ぼす影響は十分に検証されていない。 そこで本研究では,多様な構成要素を有する商店街を例に,(A)実空間,(B)スクリーンに動画を提示,(C)VRヘッドマウントディスプレイに動画を提示,の3ケースで視線計測実験を行い,被験者の視線行動の違いを分析する。さらに,(B)や(C)のケースで得た視線行動データから,(A)のケースにおける視線行動を推定する方法について,基礎的な検討を試みる。