[P2-27] オープンソース衛星データへの超解像手法の適用による建物検出
Keywords:オープンソース, リモートセンシング, 衛星画像, Sentinel-2, 建物検出, 超解像
都市計画・防災計画において,GISデータなどを用いた定量的な根拠に基づく政策立案は重要である.一方で,日本の地方自治体や多くの開発途上国では,GISデータが整備されていない,定期的な更新がされていない,あるいは一般に公開されていないなどの現状がある.筆者らは,オープンソース衛星データを活用し,任意地域のGISデータを整備することで,大地震時における物的被害推定や避難シミュレーションをデータ整備状況によらず,どの地域でも実行可能とすることを最終的な目的としている.本稿では,オープンソースであるSentinel-2の衛星画像を超解像処理したデータと,既に整備されている建物現況データを教師データとして機械学習させることにより,任意地域の衛星データから建物を検出する手法を構成する.検出精度に関する検証においては,全体としての精度だけでなく,地域特性との空間的関係性も併せて考察する.