[P2-32] 歴史災害復原へ向けた時空間情報の可視化―発掘調査データベースを用いたデータ駆動型研究の実践―
キーワード:デジタル・ヒューマニティーズ, データ駆動型研究, 時空間情報, 歴史災害, 発掘調査
本研究は、発掘調査や考古学による成果や情報が整備・公開されることによって可能となる、または促進される研究について実践を行い考察するものである。ここでは、特に発掘調査成果に関する地理空間情報を備えた情報を想定し、デジタル・ヒューマニティーズにおけるGISを用いたデータ駆動型研究を実践する。これまで対象地域である平安京跡では、歴史災害の復原について、古典籍や古地図などの史料を用いて行われており、GISを用いた空間的な広がりについても可視化されてきた。平安京跡における発掘調査成果のデータベースの整備・公開を受け、本研究では、古典籍から読み取れる歴史災害情報と、発掘調査成果から読み取れる歴史災害情報を、地図上で組み合わせて時空間上で可視化を行い、史料批判や歴史災害の復原を行う。