第34回岩手県作業療法学会

学会長挨拶

第34回岩手県作業療法学会開催にあたって


 第34回岩手県作業療法学会

 学会長 下河原 慎也

 特定医療法人 弘慈会 宮古第一病院
 


 新型コロナウィルスの猛威により、病院や施設、事業所および会員の皆様、会員のご家族の皆様におかれましても大変なご苦労をされておられることと案じております。
 
 未曾有の災禍の中ではありますが、このたび、第34回岩手県作業療法学会を宮古支部運営の下、開催されることとなりました。コロナ禍でなかなか開催できなかった岩手作業療法学会でしたが、実に3年ぶりに開催する運びとなりました。また、今学会は岩手県作業療法学会初のWEB開催とし、オンデマンド方式で行う予定です。
 そして、テーマですが、「コロナ禍につながる」~当事者と家族のこころに寄り添う~としました。コロナ禍で様々な関わりや精神的なつながりが希薄になっている中で、改めて当事者やご家族とどう寄り添っていけばよいのかを会員の皆様と一緒に考えていく機会になければと思い、このテーマにさせていただきました。
 教育講演では丹野智文氏(おれんじドア代表)に講師をお願いし、若年性認知症の当事者としての立場でお話をして頂く予定です。また特別講演では、日本舞踊家でもある中川太治氏(芸名 福寄屋濤太衛門)に、家族に育てられた自分が現在家族を看ている様子を宮古弁でお話して頂く予定です。また会員間がつながりを持てる特別企画として、「テーマ別の座談会(情報交換会)」をオンデマンド方式ではなくZOOMにて開催する予定です。本学会が当事者やご家族とのつながりだけでなく、会員間のつながりも持てる学会になれば幸いと思っております。
 
 最後になりますが、ご協力をいただいた関係団体、関係者の皆様に感謝を申し上げますとともに、一日も早い新型コロナウィルスの終息と、皆様のご健康をお祈りし、学会長の挨拶とさせていただきます。