シンポジウム1
チーム医療の充実と安全管理の成果 チームステップスの構築

[S1-3] チーム医療の充実と安全管理の成果 チームステップスの構築 臨床工学技士の立場から

^○石井 宣大 (東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 臨床工学部)

チーム医療とは、医療に従事する多種多様な医療スタッフが、各々の高い専門性を前提に、目的と情報を共有し、業務を分担しつつも互いに連携・補完し合い、患者の状況に的確に対応した医療を提供することとされている。
チーム医療の質を向上させるためには、権限移譲を促す必要があり、自身の医療職のアイデンティティを確立し他の医療職種の理解を深めること、ノンテクニカルスキルとしてコミュニケーション能力や状況認識の能力を高めること、テクニカルスキルの向上のために専門知識や技術を高め、信頼を得ることが挙げられる。
特に集中治療領域では、緊急度や侵襲度の高い治療が多く、口頭指示が多く認められることからコミュニケーションエラーを起こす環境である。
当学の医療安全部門はチームステップスを推進している。臨床工学技士のチームステップス導入状況や成果、課題について報告する。