[P3-5] 集中治療室における術前訪問の患者満足度調査
Keywords:術前訪問、集中治療室
新行橋病院 集中治療室 ●朝吹翔 榎元陽一郎
【はじめに】
当集中治療室(以下ICU)では、術後ICUに入院する患者に対して、術後合併症予防、患者との関係構築を目的とした術前訪問を実施している。しかし、術前訪問での看護師の説明・対応などについて患者がどのように受け止めているのか調査したことがない。実態調査を行い術前訪問における患者満足度を明らかにすることで、今後の術前訪問看護に活かしたいと考えた。
【方法】
研究デザイン:実態調査研究、質問紙法
研究対象者:意志疎通可能で、術後ICU入室予定の術前訪問を受けた患者22名
期間:2019年6月~12月
調査項目:「説明内容」、「看護師の対応」、「今後の課題」にカテゴリ分類した。回答はリッカート尺度で「よくわかった・よかった」を4とし、「全くわからない・全くできない」を1とした。
分析方法:得られたデータは、単純集計した。
【倫理】
本研究は研究者が所属する倫理審査委員会の審査を受けて行った。対象者には、口頭で説明し、同意を得てアンケートに回答してもらった。回収は、病棟にある回収箱に投函してもらった。
【結果】
術後ICU入室となった22名に対し、アンケート実施。アンケート回収率86.3%、有効回答率は100%であった。対象平均年齢は69歳であった。男性10名、女性9名。19名全員が術前訪問を受けた。手術歴初回が74%、二回目以上が26%であり、ICU初回入室は83%であった。ICU見学は94%が実施した。「説明内容」、「看護師の対応」、「今後の課題」カテゴリ別で、「説明の内容」では「意識の確認」と「術後ICUのイメージ」が3.05点と高く、「せん妄」は2.74点と低かった。「看護師の対応」では「術前訪問した看護師」、「ICU看護師」ともに大きな差は見られなかった。「今後の課題」に関しても、全体的に高かった。しかし、手術歴、ICU入室歴、訪問歴の有無で比較したところ、「意識確認」に関して、手術歴では「せん妄」の項目で有りが3.6点と高く、無しが2.43点と低かった。ICU入室歴では有りで各項目3.5点と高く、「せん妄」で無しが2.53点と低かった。術前訪問歴では有りで各項目3.5点と高く、「せん妄」の項目で歴無しで2.53点と低かった。次に、看護師の対応で、術前訪問した看護師では手術歴有り、術前訪問歴有り、ICU入室歴有りでは全項目4点であった。しかし「不安や質問を聞いてくれた」の項目で、手術歴無し3.07点、術前訪問歴無し3.13点、ICU入室歴無しで3.13点と有りに比べて点数が低かった。ICU看護師の対応に手術歴有り、術前訪問歴有り、ICU入室歴有りでは全項目4点であった。しかし手術歴無しで「話す速さ」3.14点、ICU入室歴無しで「わかりやすさ」3.33点「話す速さ」3.20点、術前訪問歴無しで「話す速さ」3.20点と歴有りに比べて有意に点数が低かった。最後に今後の課題として「パンフレットがあったほうが良かったか」、「ICU見学をしたほうがよかったか」、「入室後のイメージは変化したか」という質問に関しては全体的に点数が高かった。
【考察】
手術歴・ICU入室歴・術前訪問歴において経験のない方では、「せん妄」「意識」の項目で理解が得られていないことから、経験のない患者にとってせん妄や意識という言葉自体の意味やその理解が不足していると考えられる。看護師の対応では、「話し方・姿勢」「話すスピード」の満足度が低く、スタッフで統一した対応を考えていく必要がある。
【はじめに】
当集中治療室(以下ICU)では、術後ICUに入院する患者に対して、術後合併症予防、患者との関係構築を目的とした術前訪問を実施している。しかし、術前訪問での看護師の説明・対応などについて患者がどのように受け止めているのか調査したことがない。実態調査を行い術前訪問における患者満足度を明らかにすることで、今後の術前訪問看護に活かしたいと考えた。
【方法】
研究デザイン:実態調査研究、質問紙法
研究対象者:意志疎通可能で、術後ICU入室予定の術前訪問を受けた患者22名
期間:2019年6月~12月
調査項目:「説明内容」、「看護師の対応」、「今後の課題」にカテゴリ分類した。回答はリッカート尺度で「よくわかった・よかった」を4とし、「全くわからない・全くできない」を1とした。
分析方法:得られたデータは、単純集計した。
【倫理】
本研究は研究者が所属する倫理審査委員会の審査を受けて行った。対象者には、口頭で説明し、同意を得てアンケートに回答してもらった。回収は、病棟にある回収箱に投函してもらった。
【結果】
術後ICU入室となった22名に対し、アンケート実施。アンケート回収率86.3%、有効回答率は100%であった。対象平均年齢は69歳であった。男性10名、女性9名。19名全員が術前訪問を受けた。手術歴初回が74%、二回目以上が26%であり、ICU初回入室は83%であった。ICU見学は94%が実施した。「説明内容」、「看護師の対応」、「今後の課題」カテゴリ別で、「説明の内容」では「意識の確認」と「術後ICUのイメージ」が3.05点と高く、「せん妄」は2.74点と低かった。「看護師の対応」では「術前訪問した看護師」、「ICU看護師」ともに大きな差は見られなかった。「今後の課題」に関しても、全体的に高かった。しかし、手術歴、ICU入室歴、訪問歴の有無で比較したところ、「意識確認」に関して、手術歴では「せん妄」の項目で有りが3.6点と高く、無しが2.43点と低かった。ICU入室歴では有りで各項目3.5点と高く、「せん妄」で無しが2.53点と低かった。術前訪問歴では有りで各項目3.5点と高く、「せん妄」の項目で歴無しで2.53点と低かった。次に、看護師の対応で、術前訪問した看護師では手術歴有り、術前訪問歴有り、ICU入室歴有りでは全項目4点であった。しかし「不安や質問を聞いてくれた」の項目で、手術歴無し3.07点、術前訪問歴無し3.13点、ICU入室歴無しで3.13点と有りに比べて点数が低かった。ICU看護師の対応に手術歴有り、術前訪問歴有り、ICU入室歴有りでは全項目4点であった。しかし手術歴無しで「話す速さ」3.14点、ICU入室歴無しで「わかりやすさ」3.33点「話す速さ」3.20点、術前訪問歴無しで「話す速さ」3.20点と歴有りに比べて有意に点数が低かった。最後に今後の課題として「パンフレットがあったほうが良かったか」、「ICU見学をしたほうがよかったか」、「入室後のイメージは変化したか」という質問に関しては全体的に点数が高かった。
【考察】
手術歴・ICU入室歴・術前訪問歴において経験のない方では、「せん妄」「意識」の項目で理解が得られていないことから、経験のない患者にとってせん妄や意識という言葉自体の意味やその理解が不足していると考えられる。看護師の対応では、「話し方・姿勢」「話すスピード」の満足度が低く、スタッフで統一した対応を考えていく必要がある。