[PD3-3] IMPELLAを含む補助循環装着中の患者に対する看護ケア ーベストプラクティスとはー
Keywords:補助循環、IMPALLA、看護ケア
当院は集中治療部門としてICU 10床・救急ICU 8床・CCU 24床(内科系CCU16床と外科系CCU8床)・NCU 8床を有する。私は2007年から急性・重症患者看護専門看護師として活動を行っており、内科系CCUに所属しながら組織横断的に質の高い看護を提供するという役割を担っている。当院の内科系CCUでは年間約900~1300人の患者を治療している。主な疾患は心不全とACS(急性冠症候群)であり、重症患者に対してはVA-ECMO(体外式膜型人工肺)/PCPS(経皮的心肺補助)、IABP(大動脈内バルーンパンピング)、IMPELLAを用いて救命を行う。年間装着数はVA-ECMO20例前後、IABP50例前後、IMPELLA20例前後である。
補助循環の最前線と言えば、当然ながら2016年9月に承認された国内で最新の補助循環装置であるIMPELLAであり、当院では2018年2月に装着を開始し、2020年2月までに41例の患者に装着している。IMPELLAは大腿動脈や鎖骨下動脈から左心室内にデバイスを挿入・留置し、左心室から脱血して上行大動脈に送血することにより体循環を補助するカテーテル式の血液ポンプであり、IMPELLA適正使用指針に基づいて心原性ショック等の薬物療法抵抗性の急性心不全に対して使用する。当院で装着した患者の疾患背景は、ACS(急性心筋梗塞、亜急性心筋梗塞)が約78%、激症型心筋炎が約10%、その他(術後や薬剤性、VTなど)が約12%であった。中でも激症型心筋炎は、ECMO装着となれば非常に救命が難しい疾患であったが、IMPELLA導入後の生存退院は100%であり、その効果が大いに期待できる。また、当院は市中病院であることから緊急での装着が多く、約90%がIMPELLA2.5またはCPの装着であり、5.0へのアップグレードはそのうち約11%であった。IMPELLAはそれぞれに耐用期間があるため、耐用期間を考慮しながら治療方針を検討し、劣化のサインがあった場合にはすぐに対応できるようにしておく必要があるため、医師との情報共有が欠かせない。当院にはECMOチーム・重症心不全チームがあり、チャットを利用したタイムリーなディスカッションを行っており、専門看護師としてチーム内コーディネーションの役割も担っている。
補助循環装置装着中の患者に対する看護ケアは、器械管理のみならず、患者の病態把握や潜在的リスクの予見、合併症予防、全人的苦痛に対するケア、家族看護、意思決定支援など多岐に渡り、より質の高い看護が必要である。特に器械管理は適切に行わないと生命に直結する事象が起こり得るということがあり、看護師の緊張は高い。したがって導入期には、専門看護師として、根拠まで記載したマニュアル作成やシステム構築に携わった。加えて、導入後は自身がロールモデルとなり、オンコール対応で全ての装着患者の初期対応にかかわってきた。現在は看護師が自律して看護を行っており、困難症例に対するコンサルテーションを受けている。
本セッションでは看護師の立場から、「安全な補助循環装置の管理とチーム医療」と「その人らしさを尊重した看護」について、事例を用いながら概説したい。
補助循環の最前線と言えば、当然ながら2016年9月に承認された国内で最新の補助循環装置であるIMPELLAであり、当院では2018年2月に装着を開始し、2020年2月までに41例の患者に装着している。IMPELLAは大腿動脈や鎖骨下動脈から左心室内にデバイスを挿入・留置し、左心室から脱血して上行大動脈に送血することにより体循環を補助するカテーテル式の血液ポンプであり、IMPELLA適正使用指針に基づいて心原性ショック等の薬物療法抵抗性の急性心不全に対して使用する。当院で装着した患者の疾患背景は、ACS(急性心筋梗塞、亜急性心筋梗塞)が約78%、激症型心筋炎が約10%、その他(術後や薬剤性、VTなど)が約12%であった。中でも激症型心筋炎は、ECMO装着となれば非常に救命が難しい疾患であったが、IMPELLA導入後の生存退院は100%であり、その効果が大いに期待できる。また、当院は市中病院であることから緊急での装着が多く、約90%がIMPELLA2.5またはCPの装着であり、5.0へのアップグレードはそのうち約11%であった。IMPELLAはそれぞれに耐用期間があるため、耐用期間を考慮しながら治療方針を検討し、劣化のサインがあった場合にはすぐに対応できるようにしておく必要があるため、医師との情報共有が欠かせない。当院にはECMOチーム・重症心不全チームがあり、チャットを利用したタイムリーなディスカッションを行っており、専門看護師としてチーム内コーディネーションの役割も担っている。
補助循環装置装着中の患者に対する看護ケアは、器械管理のみならず、患者の病態把握や潜在的リスクの予見、合併症予防、全人的苦痛に対するケア、家族看護、意思決定支援など多岐に渡り、より質の高い看護が必要である。特に器械管理は適切に行わないと生命に直結する事象が起こり得るということがあり、看護師の緊張は高い。したがって導入期には、専門看護師として、根拠まで記載したマニュアル作成やシステム構築に携わった。加えて、導入後は自身がロールモデルとなり、オンコール対応で全ての装着患者の初期対応にかかわってきた。現在は看護師が自律して看護を行っており、困難症例に対するコンサルテーションを受けている。
本セッションでは看護師の立場から、「安全な補助循環装置の管理とチーム医療」と「その人らしさを尊重した看護」について、事例を用いながら概説したい。