第16回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

シンポジウム

[SY3] ICUサバイバーの声を聴く

企画:寺口 佐與子(大阪医科大学)

[SY3-1] ICUでの体験

○渡邉 源喜

キーワード:ICU体験、エンパワメント、患者の語り

 シンポジウムでは、先天性心疾患患者として心臓移植を受け、術後日々生き甲斐を持って社会と関わり、働いている私自身の体験を通して、患者の立場からICUでのケアについて語る。
 移植手術を受けたのは11年前で、術後13日間をICUで過ごした。約2週間わたるICUでの生活は、社会復帰の出発点であり、その後の人生を肯定的に生きていくための貴重な時間となった。
 脳死下臓器提供を受けての移植手術と集中治療管理は、患者にとっては心の準備ができていない状態での突然の出来事として現出する。その中においても治療に向き合う力を得られたのは、看護師を中心とする医療者の寄り添いと声掛けによるエンパワメントを受けたからである。
 今回、実際に受けた寄り添い・声掛けでどのように力づけられたか、また、どのようなケアを求めていたかについて振り返る。
 併せて、同じく移植手術を受けた他の複数の患者からICUでの体験について聞き取りを行い、その概要をまとめた上で発表する。なお、聞き取りの際は、その趣旨と使用目的を明示し、回答は目的以外には使用しないこと、また、個人情報は厳重に管理する旨を説明することをもって倫理的配慮とする。