第17回日本クリティカルケア看護学会学術集会

講演情報

シンポジウム

[SY2] 新たな時代の“クリティカルケア看護実践力育成のための教育”の共創 -基礎教育と現任教育のトランスレーションへの挑戦-

座長:瀧口 千枝(東邦大学 健康科学部看護学科)

[SY2-03] [シンポジウム] COVID-19パンデミック下での実習に求められるレジリエンス

○原田 奈穂子1 (1. 宮崎大学 医学部看護学科)

キーワード:看護基礎教育、レジリエンス、COVID-19パンデミック


 COVID-19パンデミックにより、看護は臨床実習という集団学習かつ、実践による知識と技術の習得を基盤とする学習形態を根本から見直す必要に迫られた。しかしながら、これは教育分野にのみ関わることではなく、人間の安全保障である保健医療の一翼を担う看護全体として、このパラダイムシフトを受け入れる必要があると考える。
 看護実習において学生は、座学による知識の統合および対象への応用と適応、看護技術の実践、専門職者としての態度の涵養といった多面的かつ多層的な達成目標を、臨床という未知もしくは親和性の低い環境で取り組む。COVID-19パンデミックはこの環境要因に学生はアクセスができない状況を引き起こした。基礎教育は複合的な達成目標を因子分解し、オンラインもしくは学内演習の形態で各目標を達成するべく教育に取り組んだ。不慣れな環境や対人関係での臨地実習と異なり、学生にとっては知識の統合や技術の実践には従前より丁寧に取り組む時間的余裕が生まれた。一方で、多様な場における看護実践に向けた教育が求められているにもかかわらず、その場にいること、すなわちプレゼンスの叶わない状況は、場に応じた知識と技術の臨機応変な応用や、場に生じる倫理的課題などへのアクセスが制限された。
 看護には、全体論的な見方(ホリスティック)すなわち全体は部分の総和以上のものであるという価値を持つ。基礎教育と現任教育のシームレス化実現の好機としてCOVID-19パンデミックによる影響を捉え議論したい。

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