[SY2-02] [シンポジウム] 未知の状況でベストプラクティスを判断する力の育成
Keywords:臨床看護教育、クリティカルケア、On the Job Training (OJT)
看護師の臨床教育は、看護師として就職をした初心者教育から、ベテラン看護師を対象とするアドバンス教育まで様々である。今日では、クリニカルラダー制度が周知され、ほとんどの施設において看護師の経験値や能力に基づいた看護教育が実施されている。
同時に看護師のジェネラリスト育成も標準化され、ジェネラリストナースに必要な知識や技術を段階的な教育を実施することも推奨されている。しかし、個々の看護師が所属するフィールドは様々で、専門的かつ多様性のある教育も一方では求められている。
臨床で、獲得すべき知識や技術、そしてコンピテンシーは、研修・講習会の受講や個人の学習に加え、臨床実践場面の経験の反復によって得られていく。研修・講習会は、その項目と内容によって修得度が異なり、後者は、個人の経験と臨床実践場面で教育する指導者の指導内容によって差が生じる。臨床看護師が、どのようにして知識や技術の獲得をするかについては、それぞれの看護師が置かれた環境やその過程によって異なる。
クリティカル領域では、身体と生体侵襲の程度をさまざまな生命維持装置やモニタリングによる観察と評価を繰り返し、僅かな時間の中で臨床判断を求められる。また生体侵襲のある患者のケアは、基本的看護技術を駆使することはもちろんのこと、よりエビデンスの高いケア方法を様々なガイドラインやプロトコルに基づいて実施しなければならない。このように、特殊な環境にあるクリティカルケア領域では、一般的な看護技術はもちろんのこと、臨床看護教育の最大のアウトカムである患者を守るための安全かつ専門的な知識と技術を持つ看護師を育成しなければなない。このため、知識を養う研修・講習会はもちろんのこと、臨床値を養うためにより一層のOJTの充実が求められる。OJTの充実は、研修・講習会の学習目標の設定からはじまる。すなわち、研修・講習会で学ぶ学習目標を単に受講生レベルに設定するのではなく、臨床に求められるアウトカムレベルの設定が鍵となる。もちろん、一つの研修・講習会だけは、評価に値する知識や技術の獲得は難しく、学習の対象者に修得させるべく値とその目標を一定期間で設定し、知識と技術の修得をねらいとした臨床現場における教育を反復的に実施することが必要である。例えるならば、人工呼吸器管理下のトラブルシューティング対応や、ショック状態の判断は、高度な知識と技術が必要で、最低でも臨床経験値が2~3年目以上と捉える看護管理者の方もおられるかもしれないが、それを可能とするのが、適切なる教育の実施とその管理である。
このセッションでは、クリティカルケア領域における臨床看護教育に求められるアウトカムと具体的な教育方法について、演者自身の経験をもとに考察し、今後の課題とともに基礎教育と現任教育のトランスレーションについて共有していきたいと考えている。
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