[RTD15-1] 「救急看護認定看護師としての活動報告」 -活動に関して大切にしていること-
救急看護認定看護師の三本柱として、「指導・相談・実践」とある。A施設での救急看護認定看護師の役割として、何が求められているのか、また、何が必要であるかを分析し、院内活動としての急変時対応やガイドラインに沿ったさまざまな救急に関するコース(ICLS・ISLS・BLS・INARS・FA)を企画・運営している。企画・運営に関して、1年間の目標管理の提示や看護部との面接、専門・認定看護師会などを活用し、常に相談できる「顔の見える関係」を大切にし、活動している。地域貢献の役割を担うA施設では、地域を含む「指導」にも力を入れている。A施設で救急に関するコース(ICLS・ISLS・BLS・INARS・FA)を地域を含め開催している。九州各地の救急看護認定看護師と協働する機会も増え、横の繋がりも構築され、情報共有の場として活かされている。INARSに関しては、A施設が九州の本部となり、九州各地で開催し第80回を実施している。多くの受講生を輩出し、インストラクター育成の実現化を継続中である。また、北九州市の救急看護認定看護師で、北九州救急看護認定看護師会(KKC)を発足し、その活動を院内だけでなく、地域の救急看護の質向上に役立つにはどのような活動が必要かを検討し、地域の看護師を対象とした研修会を年1回実施し継続している。医療・専門性の高度化により、看護師は臨床において高い看護実践能力を求められている。救急領域でも様々な教育が行われ、認定看護師はその役割を担っている。認定看護師として、院内のみならず、今後も何が求められているのか、何が必要であるかを分析し、評価し実践していく必要がある。地域貢献できるのも、院内の認定看護師活動に関しての理解者の存在、そして活動にあたり相談ができる関係性を大切にしなければならない。地域活動に関しても、他施設の認定看護師との連携や協働も重要な役割と考える。また、広報などの多職種連携も必要となってくる。今後も活動がスムーズに継続できるよう、「顔の見える関係」を大切にしていきたい。