[SY3-2] 在宅医療におけるACPの現状と課題
救急領域において看護師がAdvanced Care Planning(以下ACP)に関わる意義はどこにあるのだろうか。救急領域では、患者本人や家族の意思決定支援が難しい環境にあると推察する。例えば、呼吸困難や意識障害により患者自身が意思表示できない場合や、突然の事故などで予期せぬ事態に、家族も動揺していることも多い。そして、医療スタッフも信頼関係の構築から始める必要があり、なにより時間的余裕もないことは課題であろう。
平成26年に、日本救急医学会、日本集中治療学会、日本循環器学会の3学会より「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」が提言された。また、平成30年には厚生労働省より「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が改訂されたが、近年、終末期におけるACPの重要性は強調され続けている。
在宅医療では、看護師が比較的日数や時間をかけて患者と向き合うことができる。そして、病期のステージにおいて繰り返しACPを実践していく。在宅療養中の救急搬送を検討する際においても同様で、療養中の経過、それまでの患者や家族の思いを重視して、意思決定を支援する。
今回は、救急と在宅の双方を経験した立場として、在宅医療におけるACPの現状と課題についてもう一度考えてみたい。
平成26年に、日本救急医学会、日本集中治療学会、日本循環器学会の3学会より「救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン」が提言された。また、平成30年には厚生労働省より「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が改訂されたが、近年、終末期におけるACPの重要性は強調され続けている。
在宅医療では、看護師が比較的日数や時間をかけて患者と向き合うことができる。そして、病期のステージにおいて繰り返しACPを実践していく。在宅療養中の救急搬送を検討する際においても同様で、療養中の経過、それまでの患者や家族の思いを重視して、意思決定を支援する。
今回は、救急と在宅の双方を経験した立場として、在宅医療におけるACPの現状と課題についてもう一度考えてみたい。