第22回日本救急看護学会学術集会

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一般演題

COVID-19

[O10] 一般演題10

[O10-03] 新型コロナウイルス感染症に対する群馬県保健予防課病院間調整センター活動報告

○小池 伸享1、城田 智之1、萩原 ひろみ1、伊藤 恵美子1、城田 麻紀2 (1. 日本赤十字社 前橋赤十字病院、2. 群馬大学医学部付属病院)

Keywords:新型コロナウイルス感染症、COVID-19、感染症災害対策、災害ロジスティクス、病院間調整センター

3月7日、群馬県内で初めて、新型コロナウイルス感染症患者の発生が確認された。これを受けて、行政は感染経路や濃厚接触者の把握など調査を進め、濃厚接触者には、2週間の自宅待機(外出自粛)を要請し、毎日の体温測定や発熱又は呼吸器症状が現れた場合は、速やかに保健所へ連絡するなど対策を進めた。有症者が出た場合は、衛生環境研究所でPCR検査を実施した。さらに群馬県では、疫学調査等の結果を踏まえ、専門外来やベッドの確保など、検査・医療体制の整備を進めていた。しかし、講じた対策が功を得ることなく陽性患者が徐々に増加し30例を超えた。さらに4月上旬にはいり64名に及ぶ大規模な集団感染が発生した。これに伴い、群馬県保健予防課主導での病院間調整センターが組織された。病院間調整センターは群馬県内において発症した新型コロナウイルス感染症患者、新型コロナウイルス感染症疑似症患者を群馬県が保有する感染症指定病床へ振り分けることが最大の課題であった。その課題を達成するには多数の問題点が浮上し、その都度、現状を分析し、問題解決を図っていった。
本発表では今回の活動にあたり、看護師が本部機能を担ううえで必要とされる能力が示唆された点に加え、活動内容とともに報告する。
倫理的配慮として所属施設に報告の許可を得ている。