第22回日本救急看護学会学術集会

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一般演題

COVID-19

[O10] 一般演題10

[O10-04] 面会禁止時に患者と家族をつなぐ ~ビデオ通話システムを利用して~

○武藤 恵1、石田 智彦1、志賀 一美1、伊藤 和恵1、阿久津 功1 (1. 医療法人辰星会 枡記念病院 看護部)

Keywords:コロナウイルス感染拡大防止、面会禁止、オンライン面会、家族看護、精神的サポート

【はじめに】

A病院は、二次救急告示病院である。脳卒中に関しては3次救急患者の受け入れを行っており、自身は、脳神経外科病棟の急性期患者に関わっている。脳血管障害は発症が急で生命の危機に迫る可能性が高いことや、運動神経障害や言語障害など機能障害を後遺症として残存することが多い。発症直後から回復期にかけて患者もとより家族も不安と混乱の状態に至りやすい。今回、新型コロナウイルスによる院内感染リスクを考慮し、入院中の患者の家族も、原則として面会禁止になった。面会できなくても病院に来院する家族の心理的、精神的サポートに着眼した。

【目的】

患者ケアを優先する看護師が、面会禁止後に入院患者を抱え、不安の強い家族を支援するための方法を検討する。

【方法】

対象:対応した各病棟及び事務スタッフ

研究期間:令和2年4月28日~

データ収集法:質問紙調査法 対応部署にアンケート配布し回収し分析

【倫理的配慮】

守秘義務の厳守を宣言し、当院の倫理審査委員会において承認を得た。

【結果】4月28日~5月18日まで113件(進行中)

タブレット端末を利用したビデオ通話システムを使用し、研究期間内に113件実施した。

各部署のアンケートの結果、顔が見られたことで本人や患者家族の安心感を得られたと言う意見が多かった。また看護師も、家族とコミュニケーションを取る手段として活用することができた。しかし、当初ナースステーション付近での利用を想定していたため、遠い病室だとシステムの使用が出来ず、ナースステーションまで患者を案内しなくてはならず、病棟スタッフの負担になったという意見があった。

【考察】

患者と家族の面会が困難な場合には、看護師が患者の思いを代弁することで患者と家族の橋渡しをしていた。面会出来る見通しが立たない状況では、さらに患者と患者家族の不安を募らせてしまっていたため、直接顔を見ながら会話が出来るオンライン面会は有効であった。看護師も、家族の顔を見ながらコミュニケーションがとれることで、お互いの信頼関係にも繋がったと考える。しかし、オンライン面会の実施するためには、病棟の看護師やクラークが介助する必要があるため、業務の負担が増えてしまう。今回のようなケースでは、院内感染予防や、患者、家族の精神的サポートを考えれば、業務負担となったとしても実施する必要があると考えられる。

【結語】オンライン面会システムは、面会禁止時には有効であった。