第26回日本救急看護学会学術集会

セッション情報

指定演題 » パネルディスカッション

[PD10] 外傷の初期対応と看護実践
‐臨床判断能力の獲得とDX-

2024年11月19日(火) 14:50 〜 16:20 第2会場 (1F レセプションホールB)

座長:苑田 裕樹(令和健康科学大学 看護学部)、山中 雄一(京都大学医学部附属病院)


 JNTECプロバイダーコースは2007年に運用が開始され、これまで261回のコースを開催している(2024年8月時点)。JNTECコースの目的はPTDを1人でも減らすために、JATECと整合性のあるアルゴリズムに準じた外傷初期看護を習得し、外傷診療チームの一員として看護師の役割を発揮することにある。その後、2014年にコースとガイドラインを大幅に改定し、スキルブースに蘇生処置ブースとチーム医療ブースを加えた。シナリオの下位目標にあたるスキルブースを8ブースとし、獲得した知識とスキルを応用するためにシナリオベースのシミュレーション教育を充実させてきた。
 これまでに約3000人のプロバイダーを育成してきたが、この15年の取り組みは臨床での看護実践のどのような影響をもたらしているのだろうか。PTD撲滅のために外傷診療チームの一員として求められる役割を果たすことに貢献できているのだろうか。はじめに臨床におけるコース受講後の変化や効果について検討する。そして標準化コースのアドバンスとしての位置付けで新設した特殊外傷コース(対面)やWEB版外傷看護VRアドバンスコースについても紹介し、これらのコース設計の魅力や展望についても検討していく。さらに、救急救命士教育や医学教育の専門家を演者として招き、VRによる教育の効果、海外のVR教育の現状、最新のVR機材などの情報を共有いただく。そして、VRで期待される学習効果とは何か、VRで臨床判断能力の獲得は可能なのか、VRを使った有益な研修デザインとは、などの観点で検討する。そのうえで外傷教育のDXとは何か、外傷看護教育はどのように進化、発展していくべきかのかについて議論を交わしたい。

調整中 (15:40 〜 16:20)

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