第6回日本在宅医療連合学会大会

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シンポジウム

14-2:フレイル・多臓器併存・その他

シンポジウム5:安心して嚥下障害呼吸不全の方が過ごせる地域づくりの取り組み ~医療、介護、非営利組織を活用して~

Sat. Jul 20, 2024 10:10 AM - 11:40 AM 第3会場 (会議室201)

座長:井上 登太(みえ呼吸嚥下リハビリクリニック)、前田 玲(帯広中央病院栄養科)

11:25 AM - 11:40 AM

[S5-6] 安心して嚥下障害呼吸不全の方が過ごせる地域づくりの取り組み ~医療、介護非営利組織を活用して~ 機能強化型栄養ケアステーションからふるの役割

*房 晴美1,2,3、時岡 菜穂子2,3 (1. 羽衣国際大学人間生活学部食物栄養学科非常勤講師、2. 特定非営利活動法人はみんぐ南河内、3. 機能強化型認定栄養ケアステーションからふる)

房晴美(ぼう はるみ) 管理栄養士
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会評議員
南河内嚥下研究会代表 
【学歴】
  1980年 大阪府立公衆衛生学院栄養学科卒業
【職歴】
  1980年 日立家電販売株式会社回転機課入社
  1982 年 医療法人頌徳会日野病院 栄養科入職
  1991年 医療法人ラポール会 青山第二病院栄養科入職
  2013年 医療法人温心会 堺温心会病院栄養部入職
  2019年 医療法人恵泉会 堺平成病院栄養部
     (平成31年4月名称変更)退職
【現職】
  羽衣国際大学人間生活部食物栄養学科 非常勤講師
  にしひら内科クリニック、石倉医院 非常勤勤務
  NPO法人はみんぐ南河内 管理栄養士
【所属学会】    
  日本摂食・嚥下リハビリテーション学会   
  日本在宅栄養管理学会    
  日本臨床嚥下研究会
【賞罰】
  2007年5月 大阪府栄養士会 太田いそ研究奨励賞受賞   
  2013年11月  大阪府栄養関係功労者知事賞表彰
  2019年7月   厚生労働大臣表彰受賞
機能強化型栄養ケアステーションとは、傷病者の療養上並びに介護又は支援を要する者の低栄養状態等の改善上必要な複雑困難な栄養及び食事に関する指導及び管理その他の栄養状態の改善に係る管理を、適切かつ確実に担うことが保証された認定栄養ケアステーションである。私の所属する「機能強化型栄養ケアステーションからふる」は、大阪府の南河内地区7市町村を拠点に現在9名の管理栄養士で活動を行っている。その栄養支援の体制は、医療ニーズが高く自立度の低い方には、予防居宅療養管理指導・在宅患者訪問栄養指導・居宅療養管理指導を、医療ニーズが高く自立度の高い方には、クリニックでの外来栄養指導を、医療ニーズが低く自立度の高い方には、地域リハ事業・予防講座・栄養アセスメント訪問・訪問サービスC事業を行い、食育講座・オナカマ食堂を開催している。また施設や事業所での栄養アセスメント事業、そして各市町村で開催されている地域ケア会議にも出席して精力的に活動の場を広げている。さて、私自身この5年間の活動を通して管理栄養士が介入することによって確実に良い成果がでていると実感している。これは、個別訪問をすることで在宅特有の環境(生活面・金銭面・理解度・意識度・能力度)に応じた柔軟な介入を行えることや地域の特性を生かしそのニーズに応じた介入を行えるからである。本日は、困難事例も含めた事例から、非営利組織の地域における役割について報告したい。