一般社団法人 日本LD学会 第26回大会(栃木)

講演情報

大会企画シンポジウム

[CS4] Vygotskyにおける知覚と行為と情動の統一体としての意味

2017年10月9日(月) 09:20 〜 11:10 特別会議室:278席 (ギャラリー棟(北棟)3F)

09:20 〜 11:10

[CS4] Vygotskyにおける知覚と行為と情動の統一体としての意味

司会者:岡崎慎治1
話題提供者:前川久男2,3
指定討論者:佐藤克敏4, 中山健5
(1.筑波大学, 2.いわき短期大学, 3.筑波大学名誉教授, 4.京都教育大学, 5.福岡教育大学)

キーワード:情動、知覚、行為

ダンボールで作られた車にかけよる男の子たちがいた。宅配の車,乗用車、バス,それぞれ思い思いの車に乗り込む。教室には,道路が描かれ,脇には家が建っている。いつの間にか教室には,子どもたちの身体から溢れ出てくるイメージの町が敷き移されていく。突然「ガソリンはいりませんか~」と声がし,すかさず「ガソリンください」と別の声が応じた。その活動は,繰り返し繰り返し飽くことなく続いた。このよくあるごっこ遊びの風景は,情動に色づけされた子ども自身の動機から始まる。情動が知覚と活動を統合した時,子どもたち自身から微視的な意図的活動が始まるのである。しかもそれは共同構成行為として意味が作られているのである。

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