[P1] ポスター発表1

[P1-009] 発達性ディスレクシアのある小学生を対象とした読解指導への移行について

〇岩田 みちる¹、後藤 亜矢子¹、関 あゆみ² (1. 北海道大学大学院教育学院、2. 北海道大学大学院教育学研究院)

Keywords:読字障害、ディスレクシア、読解

発達性ディスレクシアは読みの習得・利用に特異的な困難を示す学習障害である。
今回，ディスレクシアのある小学生2名に対して読解指導を行った。音読検査の結果，いずれの児童も音読は流暢性が低いが，無意味単語よりも有意味単語の読みが早く，まとまり読みが成立していた。文字の読み，単語のまとまり読み段階はクリアしており，読解指導が適切であると思われた。
支援の結果，文章の音読時間は変化しなかったが，読み間違いの減少など音読の質が変化し，読解問題の正答数も増加した。以上から，単語のまとまり読みが可能に場合は，読みの支援を読解へ移行することが可能であると思われる。