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[P4-043] 算数障害に関する日本での実践研究の現状と課題
Keywords:算数障害、数処理、数概念
研究の目的は、算数障害に関する実践研究の現状と課題を先行研究検討によって示し、課題を考慮した授業研究を行うことである。具体的には算数指導の実践研究論文を、熊谷(2017)の理念枠組みに定位して分析した。結果は以下である。第一に、算数学習における困難には発達性の障害という側面から学習の過程や背景を精査し、弱い能力に配慮して強い能力を活かした方略を用いることが重要である。第二に、計算の自動化のために数処理から数概念、計算の展開過程を念頭に置いた指導の再考が必要である。課題として算数で困難を示す子どもの指導では、認知の偏りといった特性の考慮と、学習の順序性を踏まえた指導が重要であると示唆された。
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