[P07-02] VTS対話による美術鑑賞における幼児の感性の発達と美術作品との関係
Keywords:幼児、感性、対話型美術鑑賞
本研究の目的はVTS(Visual Thinking Strategies)に参加した幼児の発話分析から、対話型鑑賞において感情がどのような広がりをみせるのかを明らかにすることにある。感情推移の分析から最も発話数が多いグループでは5つの感情(喜び、好き、悲しみ、恐れ、怒り)の多様な印象が継続的に階層性を成すことが確認された。この結果から「時間軸上での心的過程としての美感であり、また様々な要因を包括した統合的認知としての美感」(三浦ら,2018)に相当することが示唆され、さらに幼児は対話による鑑賞で様々な感情の幅を広げ、coping potentialを高めながら感性を発達させていることが推察された。
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