[P] ポスター発表
P16：その他

[P16-02] WISC-Ⅳを用いたギフテッド判断の有用性の検討

認知プロフィールからのアプローチ

〇小泉 雅彦¹、日高 茂暢²、片桐 まさとし³、富永 大悟⁴、室橋 春光⁵ (1. ギフテッド・LD発達援助センター、2. 佐賀大学教育学部、3. 北海道教育大学旭川校、4. 山梨学院大学経営学部、5. 札幌学院大学心理学部)

Keywords:ギフテッド、WISC-Ⅳ、認知プロフィール

本研究は，ギフテッド判断におけるWISC-Ⅳの有用性について検討した。対象は，当センターに相談に来訪した 32名（6〜16歳）である。指標のプロフィール，ディスクレパンシー，内部相関について検討を加えた。結果は、言語理解、知覚推理は非常に高い，ワーキングメモリーは平均の上，処理速度は平均に分類された。指標間のディスクレパンシー（≧23）はVCI＞WMI，VCI＞PSI，PRI＞PSIで高い割合で見られた。下位検査では，「類似，単語，行列推理」が高得点であった。内部相関ではマニュアルと比して相関係数が低い数値だったり，相関が見られなかったりした。これらの結果は，ギフテッド判断におけるWISC-Ⅳの有用性を示したと考える。