第27回日本医療情報学会春季学術大会(シンポジウム2023)

セッション情報

チュートリアル

[TS6] チュートリアル6
二次利用ユーザーのためのデータ抽出、変換、登録(ETL)入門-ETLの理解がデータ活用の近道-

2023年6月29日(木) 13:40 〜 15:40 第4会場 (会議場B1 2/3)

オーガナイザー:本多 正幸(千葉大学)
座長:本多 正幸(千葉大学)

主催:SDMコンソーシアム

診療データの二次利用においては、必要なデータの探索と抽出をそれぞれのシステムメーカーに依頼するか、ユーザー自身が手動でデータ抽出まで行う必要がある。二次利用を行うユーザーにとって、メーカーに依頼する場合は、高額な委託費が必要となるケースもある一方、ユーザー側でデータを抽出するためには、データベースやツールのスキルを持つ人材の育成が重要であり、二次利用の推進のための要因になっている。
二次利用ユーザーの立場からは、データ抽出までの負担を軽減する必要がある。そのためには、作業を外部委託する際も、ユーザー自身が、データ抽出から保存までの工程を管理できるようにすることが重要である。また抽出した診療データを多目的に利用するには、利用目的に適合した条件検索を可能にするようなDWHの構築が有効である。すなわち、ユーザー自身による診療データ利活用には、電子カルテなどからのデータ抽出とDWHへの保存、DWHからのデータ検索と加工、可視化など一連の技術を知識として習得する必要がある。
本チュートリアルでは、データ抽出に関して、さまざまな方法や手順を紹介することで、基本的な知識を習得するとともに、ユーザー自身でデータ抽出作業の管理を行えるようになることを目指す。さらに、抽出したデータを共通データモデルのDWHに変換し登録し検索する方法に関して、設計、開発、テスト、検証方法を説明する。チュートリアルを通して、二次利用ユーザーがデータ抽出とDWHの運用、保守、およびデータの加工と可視化についての知識が習得でき、ユーザー自身による二次利用への展開も期待される。
1. ETLに関する一連のプロセス手順の解説
2. DWH構築事例におけるETLロジックの説明
3. Apple Healthcareからのデータ取得方法の紹介
4. BIツールを用いたリアルタイムダッシュボードと業務アプリケーションの構築事例の紹介

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