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[R3-12] 西彼杵変成岩中のシュードタキライトより見出されたナノ多結晶ダイヤモンドの鉱物学的特徴
キーワード:ナノ多結晶ダイヤモンド、シュードタキライト、微細組織、TEM
筆者らは数年前から長崎県に分布する西彼杵変成岩と熊本県の肥後変成岩中に含まれるマイクロダイヤモンドの記載を進めてきたが,最近,西彼杵変成岩中に含まれる黒色のシュードタキライト中にこれまでの単結晶ダイヤモンドとは全く産状,特徴の異なる多結晶ダイヤモンドを見出したので紹介する.多結晶ダイヤモンドは,<5~20nmほどの極めて細粒なダイヤモンドより構成され,グラファイトからの高温高圧下直接変換により合成されるナノ多結晶ダイヤモンドやロシアの隕石孔中から産するその天然版試料と類似の組織を示す.本講演では,その鉱物学的特徴の詳細について述べる.