09:30 〜 15:00
[R3P-07] δ-AlOOHのP-V-T状態方程式
キーワード:含水相、δ-AlOOH、P-V-T状態方程式
δ-AlOOHはdiasporeの高圧多形であり、地球内部への水素キャリア候補の含水鉱物にあげられる。発見以来、研究が進められてきたが、多くが室温での実験であり、 温度変化を考慮した実験は行なわれていなかった。本研究では、300-500Kの範囲で粉末X線回折を行ない、P-V-T状態方程式を決定した。外熱式ダイヤモンドアンビルセルを用い 、ガスケットにはレニウム、圧媒体にはダフニー7474 を用い実験を行った。 試料にNaClを混合し、NaClの状態方程式から圧力を決定した。X線回折パターンは KEK, Photon Factory の BL-18Cのビームラインで測定し、使用したX 線の波長は 0.62 Åであった。また回折したX線はイメージングプレートによって検出した。 実験条件は最大 6.5GPa まで 、50K 間隔で測定した。得られた データを 2 次のBirch-Murnaghan 状態方程式でフィッティングした。