一般社団法人日本鉱物科学会2021年年会・総会

セッション概要一覧

updated Aug. 11, 2021

     

2021年年会で一般講演を募集するセッションは以下の「スペシャルセッション」4種と「レギュラーセッション」 8種です。 各セッションをクリックして 「趣旨と概要」をご覧下さい。

スペシャルセッション 口頭, ポスター
S1:火成作用の物質科学
S2:岩石−水相互作用
S3:東アジアのテクトニクス
S4:プレート収束域の物質科学

レギュラーセッション 口頭, ポスター
R1:鉱物記載・分析評価
R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物
R3:高圧科学・地球深部
R4:地球表層・環境・生命
R5:地球外物質
R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー
R7:岩石・鉱物・鉱床一般
R8:変成岩とテクトニクス

趣旨と概要          [a]→@  

S1:火成作用の物質科学

趣旨と
概要

マントルの部分融解と初生マグマの発生,分化,火山噴火,鉱床形成,接触変成作用,メタソマティズムなど,火成作用の素過程やダイナミクスを読み解く物質科学の最近の発展は目覚ましいものがある。それらの研究は主としてマントル捕獲岩,火山岩,深成岩,火山ガス,温泉水などの化学組成の分析や微細構造の観察などに基づき行われている。本スペシャルセッションは,火成作用の物質科学に関する最新の研究成果の相互交流を通して,本研究分野の発展に寄与することを目的としている。火成作用の理解に繋がる野外観察・観測,天然試料の分析,高温高圧実験,理論モデルなど各分野からの研究発表を歓迎する。

コンビーナー:浜田盛久: mhamada[a]jamstec.go.jp

S2:岩石−水相互作用

趣旨と
概要

本トピックセッションでは,「岩石-水相互作用」に関わる分野横断的な研究発表,情報交換を推進すべく,「みず」をキーマテリアルにして,地殻流体のキャラクタリゼーション,変成岩,火成岩との反応プロセス,熱水変質,鉱床,熱水実験,さらに流体の発生や移動プロセス,地殻内での流体の存在形態など基礎理論と実験に関する講演を広く募集する。研究の方法も,野外観察,実験,数値計算,モデリングなど多様な発表を期待し,地球プロセスにおける「みず」の役割を学際的に検討する。あわせて,除染の鉱物科学,放射性廃棄物地層処分,二酸化炭素の地層隔離,島弧システムと地熱エネルギーなどの地下利用に関する講演も募集する。

コンビーナー:土屋範芳: noriyoshi.tsuchiya.e6[a]tohoku.ac.jp,
奥山康子: okuyama.gsj[a]gmail.com,   
藤本光一郎: koichiro[a]u-gakugei.ac.jp, 
河上哲生: kawakami.tetsuo.3e[a]kyoto-u.ac.jp

S3:東アジアのテクトニクス

趣旨と
概要

最近,島根県津和野地域から日本最古となる新太古代(2.7 Ga)の花崗片麻岩を含む数 kmサイズの大陸クラトンの異地性岩体が発見された(木村ほか,2019a,b;Kimura et al., 2021)。今回この発見に関する議論を深めるため,東アジアのテクトニクスに関する研究発表を広く募集する。

コンビーナー:早坂康隆: hayasaka[a]hiroshima-u.ac.jp,
木村光佑: kimurakoske[a]hiroshima-u.ac.jp,
柴田知之: tomo33hk[a]hiroshima-u.ac.jp,
ダス カウシク:  kaushik[a]hiroshima-u.ac.jp

S4:プレート収束域の物質科学

趣旨と
概要

広島大学では「プレート収束域の物質科学研究拠点(HiPeR)」を2017年度に立ち上げ,地球科学的に重要な様々な現象が集中的に発生しているプレート収束域の物質科学研究を推進している。今回広島大学開催を記念して,本スペシャルセッションを開催する。「岩石と水の循環」・「断層運動の素過程」・「マグマ発生過程」等の現象を「実験」「観測」「野外調査・天然試料の観察」等の研究から明らかにすることを目指している研究発表を広く募集する。

コンビーナー:井上 徹:  toinoue[a]hiroshima-u.ac.jp,
安東淳一: jando[a]hiroshima-u.ac.jp,
片山郁夫: katayama[a]hiroshima-u.ac.jp

R1:鉱物記載・分析評価  [宝石学会(日本)との共通セッション]

趣旨と
概要

本セッションでは,鉱物の記載・評価およびそれらを可能にする分析手法に関する研究を広く募集する。鉱物の様々な特徴(産状・形態・内部組織・結晶構造・組成・流体包有物・固相包有物・結晶欠陥など),新鉱物記載,宝石鑑別,およびそのための鉱物の分析手法・解析手法の開発についての発表を歓迎する。

コンビーナー:門馬綱一: k-momma[a]kahaku.go.jp, 
長瀬敏郎: toshiro.nagase.d8[a]tohoku.ac.jp,
坂野靖行: y-banno[a]aist.go.jp. 
黒澤正紀: kurosawa[a]geol.tsukuba.ac.jp
北脇 裕士: kitawaki[a]cgl.co.jp

R2:結晶構造・結晶化学・物性・結晶成長・応用鉱物

趣旨と
概要

本セッションでは,天然および人工鉱物の原子配列および微細構造,鉱物合成,結晶成長や溶解,相転移や物性,および鉱物の応用に焦点を当てた研究を広く募集する。物性では,磁気的性質,光学性質,熱力学的性質,吸着特性などの基本的性質に焦点をあて,その応用についても広く募集する。

コンビーナー:小松一生: kom[a]eqchem.s.u-tokyo.ac.jp,
永嶌真理子: nagashim[a]yamaguchi-u.ac.jp,
吉朝 朗: yoshiasa[a]kumamoto-u.ac.jp

R3:高圧科学・地球深部

趣旨と
概要

プレートテクトニクスやプリュームテクトニクスの概念は,地球深部のダイナミクスが地球の進化や地球表層の環境に大きな影響を与えていることを示唆し,地球深部の鉱物科学を理解することの重要性がより増してきている。本セッションでは,超高圧高温実験,計算機実験,地球深部起源鉱物の記載などを通じ,地球深部の鉱物科学を広く議論する。対象は鉱物だけではなく,アナログ物質,非晶質,メルトの研究も歓迎する。

コンビーナー: 川添貴章: kawazoe[a]hiroshima-u.ac.jp,
新名良介: sinmyo[a]meiji.ac.jp, 
境   毅: sakai[a]sci.ehime-u.ac.jp,
西  真之: nishimasa[a]ess.sci.osaka-u.ac.jp

R4:地球表層・環境・生命

趣旨と
概要

地球表層を構成するナノ鉱物の結晶構造・化学組成・溶解析出および変質反応,生体鉱物の構造・組織や生成条件,水-鉱物界面の構造や化学現象,無機-有機相互作用など,地球表層鉱物全般および生物作用と環境への影響に関する発表を募集する。

コンビーナー:福士圭介: fukushi[a]staff.kanazawa-u.ac.jp,
佐久間 博: SAKUMA.Hiroshi[a]nims.go.jp, 
川野 潤:  j-kawano[a]sci.hokudai.ac.jp: 
横山 正: t-yokoyama[a]hiroshima-u.ac.jp, 
宇都宮 聡: utsunomiya.satoshi.998[a]m.kyushu-u.ac.jp

R5:地球外物質

趣旨と
概要

プレソーラー粒子,宇宙塵,隕石,月岩石,リターンサンプルなど地球以外を起源とする固体惑星物質の鉱物科学的な研究発表を募集する。(ただし,国際隕石学会で認められた正式名称が認可されていない隕石についての研究発表は認められません。仮名称 (Provisional)のみ与えられている隕石の場合,発表当日までに正式番号を付与される見込みであることを発表申し込み時にコンビーナーに連絡してください。)

コンビーナー:中村智樹:  tomoki.nakamura.a8[a]tohoku.ac.jp, 
瀬戸雄介: seto[a]crystal.kobe-u.ac.jp, 
橘 省吾: tachi[a]eps.s.u-tokyo.ac.jp

R6:深成岩・火山岩及びサブダクションファクトリー

趣旨と
概要

深成岩及び火山岩を対象にした研究発表(サダクションファクトリー関連を含む)を広く募集する。発生から定置・固結に至るまでのマグマの物理・化学的挙動や,テクトニック環境について,岩石学・鉱物学・火山学・地球化学・年代学など様々な視点からの活発な議論を期待する。

コンビーナー:伴 雅雄: ban[a]sci.kj.yamagata-u.ac.jp,
亀井淳志:  kamei-a[a]riko.shimane-u.ac.jp,
大場 司:  t-ohba[a]gipc.akita-u.ac.jp,
川本竜彦:  kawamoto.tatsuhiko[a]shizuoka.ac.jp

R7:岩石・鉱物・鉱床一般 (資源地質学会との共催セッション)

趣旨と
概要

岩石学,鉱物学,鉱床学,地球化学などの分野をはじめとして,地球・惑星物質科学全般にわたる岩石及び鉱物に関する研究発表を広く募集する。地球構成物質についての多様な研究成果の発表の場となることを期待する。

コンビーナー: 秋澤紀克: akizawa[a]aori.u-tokyo.ac.jp,
越後拓也: echigo[a]gipc.akita-u.ac.jp

R8:変成岩とテクトニクス

趣旨と
概要

プレート収束境界における地殻・マントルのダイナミクスを理解するため,岩石学,構造地質学,年代学的アプローチだけでなく,流体包有物分析や各種モデル計算,同位体地球化学など様々なアプローチを用いた研究成果を広く募集する。

コンビーナー:遠藤俊祐: s-endo[a]riko.shimane-u.ac.jp,
東野文子: higashino.fumiko.2m[a]kyoto-u.ac.jp