R1：鉱物記載・分析評価（宝石学会(日本) との共通 セッション）

[R1-03] マントル起源のカンラン石・蛇紋石に含まれるU・Th・PbのICP-MS定量分析結果

*加藤 丈典¹、小坂 由紀子³、淺原 良浩²、纐纈 佑衣²、道林 克禎² (1. 名大・ISEE、2. 名大・院環境、3. 名大・ISEE, 高知大)

キーワード：カンラン石、蛇紋石、微量元素、マントル

マントルの化学的不均質性が地震波やSr、Nd、Pb同位体比などから議論されている。マントル物質に含まれる微量元素濃度は、上部マントルをモデル化するうえで重要な役割を果たすと考えられる。そこで、マントル由来のカンラン石、および、蛇紋石についてU、ThおよびPbの濃度をICP-MSを用いて定量分析し、それらの元素の濃度範囲を明らかにすることにした。カンラン石中のU、Th、Pbの濃度はいずれも数十ng/g以下で、蛇紋石はいずれの元素も数百ng/g以下であった。