一般社団法人日本鉱物科学会2021年年会・総会

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R8:変成岩とテクトニクス

2021年9月17日(金) 09:30 〜 18:30 ePoster Session

09:30 〜 18:30

[R8P-07] 飛騨帯産含単斜輝石優白質花崗岩の成因と形成年代:チタン石の化学組成とU–Pb年代による束縛

*原田 浩伸1、辻森 樹2、昆 慶明3、青木 翔吾4、青木 一勝5 (1. 東北大・院理、2. 東北大・東北アジア研究センター、3. 産総研、4. 秋田大・国際資源、5. 岡山理科大・基盤教育センター)

キーワード:チタン石、優白質花崗岩、U–Pb年代、飛騨帯


飛騨帯の神岡地域に産する含単斜輝石優白質花崗岩は粗粒なチタン石を含むことが特徴であり、角閃岩や大理石と伴って産する。花崗岩質の包有物を含むチタン石はメルトから晶出したと考えられ、Zr-in-titanite温度計を適用すると高温(>700°C)でチタン石が晶出したことが明らかとなった。チタン石のU–Pb年代測定により225.4 ± 1.9 Maの年代値が得られ、この年代は飛騨帯の広域変成作用及び火成活動(~260–230 Ma)の終盤にあたる。