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[S2-06] 掘削コア試料X線CT画像中の脈状鉱物の自動検出による浸透率構造の推定:オマーン掘削計画GTサイトへの適用
「発表賞エントリー」
キーワード:脈状鉱物、浸透率、海洋地殻、X線CT、オマーン掘削計画
浸透率は海洋プレート内での水の流れを理解する上で重要な物性であり,岩石内の割れ目の存在に大きく影響を受ける.本研究では,掘削コア試料のX線CT画像から,CT値の勾配やハフ変換を用いてコアに含まれる脈状鉱物を自動で検出する手法を開発した.提案手法をオマーン掘削計画において海洋地殻セクション(GTサイト)で掘削された3つのホール(GT1, GT2, GT3)に対して適用し,海洋地殻内での脈状鉱物の特徴や浸透率構造を推定した.解析の結果,脈状鉱物のCT値によって,異なる浸透率構造を示すことが明らかになった.